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番組サイトへのリンクに注意 

先日のブログ内の「引用」についてに関し、皆さんからいろいろな声を寄せていただきました。この中でさらりと「ディープリンク」(=トップページ以外の特定ページへのリンク)について書いたのですが、その後テレビ局各局サイトのポリシーをLady-eさんと私でそれぞれ調べてみたところ、いろいろなことが解ってきました。

大枠でいうと、自由にディープリンクを認めているテレビ局は地上波キー局、BS、CS局なども含めて数が少ないということです。これまでは基本的にドラマレビューには番組公式サイトへのリンクを極力貼るようしてきたわけですが、手続きが煩雑なこともあり、随時削除していくことにします。

現段階で私が確認したうち、サイト内のどのページにもリンクを貼ってもかまいません、と明記しているのはTBSとスカパーなどで放送している時代劇専門チャンネルのみでした。

ただし、TBSの場合もリンクを貼る側が「フレーム」などを使ってページが改変されるような形で表示することは認めていません。また、これは基本中の基本として覚えておいていただきたいのですが、ご自分のブログから他サイトへのリンクを貼る場合はタグ a href="xxxxxx.html" のあとに必ず target="_blank"と入れるようにすることを強くオススメします。これは「このリンクは別のブラウザで開いてちょー」というコマンドで、自分の管理しているブログ(HP)の外に出ましたよ、ということを訪問者に明確にするためです。

以下、確認できた各局のリンクポリシーを列記しておきます。私が視聴している番組のある局のものを中心に調べましたので、他局情報などがあったらコメントでお寄せください。追記していき、みなさんと共有したいと思います。よろしくお願いします。
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画像への「電子すかし」 

個人がブログをやっていくにあたっての著作権について最初に興味をもったのは、多くのブロガーが公式サイトなどから番組画像をダウンロードしたり、テレビ映像を焼いたDVDなどから画像をキャプチャして自分のブログに貼り付けた人があまりにも多かったことがきっかけでした。

キャプチャ画像についてはまだ対策らしい対策は打てていないようですが、テレビ局によっては、公式番組サイトの中の画像に「電子すかし」を入れており、使っているのが発見されたら処罰の対象になりますよ、と脅かしているところがあります。

「チャングム」のレビューではまだまだ公式から画像DLしてお使いのブログを散見しますが、NHKのサイトで使用されている画像には電子すかしが入れられています。ある日突然管理人さんに「著作権法違反ですよ」と賠償金などを求めてくる場合が絶対にないとは言えませんので、くれぐれも自重してください。

このほかに「電子すかし」を採用していますとサイトに明記していたのは
・フジテレビ。
「著作権侵害や著作隣接権侵害は最高で3年以下の懲役又は300万円(法人の業務に関して侵害行為が行われたときは1億円)以下の罰金を課される」(同社サイトより引用)
ことも明記されています。これは広義の「著作権侵害」に対してのものなので、キャプチャ画像を大量に使っているブログなどはこれに該当する可能性があります。

また、著作権に関する記述で読んでいる側に訴える書き方をしていたのは日本テレビでした。

「日本テレビのホームページ(文書・映像・音声・写真等)の一部または全部を自分のホームページに取り込むことや、転載したり、改変することは禁じられています。
テレビ番組には日本テレビだけでなく、出演者や脚本家、制作に関わっている会社・団体など、多くの人々の権利が含まれています。ホームページの無断利用は彼等の権利も侵害することになります」(同局の著作権/リンクページより引用)

特に後段の「テレビ番組には~」からの記述。多くの人々の権利が含まれている、という点は、引用などをしたいと考えた際は非常に大きいポイントだと思います。安易に引用を多用したり、テレビ番組をネタにしたモノの頒布を考えたりすることは、番組制作者に対してきわめて失礼な行為ということになると思います。

賢いブロガーでありたいですね。

ブログ内の「引用」について 

久しぶりにブログと著作権関連のエントリです。実は、いつも拝見しているブログで、韓国ドラマを読者から希望をとって「書籍化」する、というお話が出ていました。どんな形で「書籍」になるのか、内容によっては元のドラマの版権が日韓の2国や出演俳優さんなど複数にまたがっており複雑であることは想像に難くなく、著作権のクリアランスはどうなっているのか管理人さんにお問い合わせてみたところ、お話は中止となりました(汗)。

ドラマレビューのブログはまさに十人十色なのですが、読むと感想(=レビュー本体)というよりはあらすじが中心になっているものもけっこうあり、中には公式からあらすじをコピペして、ラスト1パラだけ「おもしろかった」みたいな書き方をされているものもなくはありません。

私のブログを見にきてくださる方には注意喚起をする必要もあまりないのですが、今回の一件について興味深いブログを教えていただいたのでここで紹介しておきます。

ブログ著作権ガイド [Blog Copyright Guide]

「ブログ著作権」と銘打っていらっしゃいますが、著作権全般について幅広く判例なども紹介しています。ブロガー的にはカテゴリインターネットと著作権に関してはすべてのエントリに目を通していただいたほうがよいかと思います。

「チャングムの誓い」などでは心を打たれる台詞も多く、たまに私も全文ディクテーションで掲載している時などがあったのですが、特にホームページで「引用」をするときに、気を付けなければならないことを読むと、明確に出所をあきらかにすることが基本ルールとありますので、今後は自粛したいと考えています。

レビュー系のサイトではよく、公式サイトの「あらすじ」をコピペして囲み「公式サイトより」などと断って引用していますが、個人的には、そういうのはしっくりきません。なぜなら検索などの際はその文字列も一様にロボットによって検索されるわけなので、法的にはOKでも倫理的にどうもいいと思えない。

そのため、なるべく公式サイトがある場合は公式のトップにリンクを貼り、気になる人はそこから公式に飛んでもらうようにしたいと考えていました。他サイトにリンクを貼る場合の注意点としてはディープリンクについての考察が参考になります。ディープリンクとはトップページではなく、目的の情報が掲載された、階層の深い特定のページへのリンクをさします。

皆さんからの反響が予想していたよりも大きかったので、少し補足させてください。
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フジテレビの「ブログにポン」 

FLASHバリバリの公式サイトだけどページ遷移の方法を考えて、画像をDLできるhtmlファイルが開かないように工夫していたり、サイトの最下部には小さくだけど「No Copy!」と著作権について注意喚起するようになってるフジテレビが、ブログパーツ「ブログにポン」をスタートさせました。

トップページの下のバナーをクリックすると別ウインドウが開き、そこから番組一覧に誘導され、紹介したい番組のサイトに「ブログにポン」バナーがついていれば、そこにブログ名とURL、それから背景色を指定してボタンを押すとiframe形式でソースが生成されます。フレームの中をクリックすると番組公式サイトに飛びます。こんな感じ。↓↓↓



なんで「チョナンカン2」かって、対応している番組があまりにも少なすぎるためです。いちばん画像をどんどん持っていかれてると思われてるドラマは全滅(全部未対応)
で、フジでだいたいみてる「ジャンクSPORTS」とか「フットボールFX」その他クリックしてたんですが、ことごとく対応してなくて、あとは「僕らの音楽」くらいでした。


とはいえ、ソースが生成される条件としてURL入力が必須なので向こうからこのパーツがどう使われているかを確認することもできます。企業が提供しているデスクトップガジェットなどにも共通しますが、局にとっては番宣やトレンドキャッチなどのために役立つ情報を手に入れることがこの試みを発展させれば可能にもなってくると思われるので、今後の動向はかなり要チェックですね。

在京キー局のトップページを確認しましたがこんな試みをしてるのはフジのみ。CSSやhtmlのアクセシビリティではほぼ100点満点だとの噂のTBSサイトは、動画をトップで流すアメリカのネットワーク局風。日テレテレ朝、さらにテレ東はあまり語るところがないですね、いまのところは。

【追記】TBさせていただきました。ご縁があって著作権のことを考えるようになってくださったお仲間です。
著作権について考えてみませんかMovies Terminal

画像をキャプチャすべきでない理由の考察 

歌舞伎情報を仕入れるため、社団法人日本俳優協会のサイトに行ってみたところ、メニューに著作権に関する情報が並んでいました。
「写真・映像の使用」

以前紹介した
楽しく学ぼう著作権 コピーライト・ワールド(社団法人 著作権情報センター)
は別として、俳優さんの所属する事務所などは、サイトの最下部に小さなフォントで著作権や肖像権について「おことわり」を入れているところがほとんどで、メニューにこうした情報を入れているところは、個人的には初めて見ましたので興味深く読みました。

もともと私が、ブログにおける著作権問題について疑問に思ったのは、テレビやDVDからキャプチャ(クリッピング)した画像をドラマレビューのブログに貼っていらっしゃる方を多数目撃するようになったからでした。
・TV画像のクリッピングは許されるか(オリジナルのエントリ)

日本俳優協会の「写真や映像の使用について」ページでは、「舞台写真」という切り口からソフト(舞台そのもの)の違法利用について警鐘を鳴らしています。ページの「お願い・・・俳優と写真家の立場にご配慮を」部分に詳述されています。

私がなるほど、と思った部分を抜き出しますと
・舞台芸術は俳優ひとりのものではなく、大道具や照明その他、全体を観客にアピールするべくつくりあげられている。
・舞台は初日から千秋楽までの間に「完成度」が高まるため、期間の最初と最後で見た感じが異なる場合もある。また、観客の反応によっても見え方が違ってくる場合も。
・俳優は自分のイメージを大切にしてほしいと思っており、写真や映像はそのイメージを「正しく伝える」ものとして認識している。従って、本人が納得したもの写真や映像しか、公開されない。

以上の3点がポイントかなと思いました。私が主に問題にしているのはテレビドラマなので2番目は少し異なると思いますが、一番目と三番目はそのまま当てはめても間違ってはいない、と思います。

キャプチャされてブログで使われている画像は、公式サイトなどには掲載されていないものがむしろ多い。それは、観ていた(キャプチャした)本人がツボだと思った画像だから、でしょう。けれど、公式サイトでリリースされていないアングル、ということは、出演俳優はそのシーン、そのカットを「写真」として使われることを意図していないということになります。

以前「新選組!」に関して、土方のラストシーンがストップモーションで顔がおかしかった、という趣旨のことを書きました(エントリはコチラ)。これもある意味、いい例だと思います。山本耕史君はたぶん、あのシーンがストップモーションになると思って演技していなかったし、あそこで止まることがわかっていれば、自分の納得いく表情で「見得」が切れたと思うのです。それがなかったので結果として残ったのはブサイク顔だった。

俳優さんたちの意思を尊重する、という意味でも、画像をキャプチャして使用するのは、やめたほうがいいのだと思いを新たにしました。

それにしても日本俳優協会のサイト、六代目尾上菊五郎を昭和初期に木村伊兵衛が撮影した時からそうですよ、って断っているところがやはり只者ではありません。伝統って素晴しい…。

ブロガーの欲求と著作権の両立の例 

ときどきこちらに遊びにきてくださるRurameiさんのブログで、興味深いエントリを見つけました。

Mission: Impossible III トレイラー (Orion in the Skyより)

トム・クルーズ主演の「ミッション・インポッシブルIII」のサイトにWebmaster Programというものがあり、これに登録すると、ここでのみ配信しているトレイラー(予告編)や画像を自由にダウンロードし、自分のサイトやブログで使用してよい、という仕組みだそうです。

M:I:III 公式サイト(英語) 例の音楽が流れますw ご注意!

この制度の優れている点は、ファンである一般ブロガーなどが自由にオリジナルの画像や動画を自サイトに取り込んで使えるというメリットがあるのは言うまでもありません。また、映画を制作しているパラマウント社側としても

(1)無料でのプロモーション("口コミ"の要素ですね)が期待できる。登録する人間は基本的にこの映画、あるいはトム・クルーズら出演者のファンである可能性が高く、画像がおかしな使われ方をする可能性が低い
(2)ここで配布している以外の画像に関しては、著作権侵害として訴えることもできる
(3)特定サイトで画像や動画を使用している場合、許諾を得ているかどうかはこのWebmaster制度の登録データを見れば判明する

という3つのメリットがあると思います。もちろん、個人情報保護の面などで問題はないとは言えませんし、どんな制度でも悪用する人は存在しますが、心ない一般ブロガーが著作権を無視してやりたい放題、という現状に一石を投じる動きではないかと。

なお、このブログでコメントやTBの削除という地道な作業をしているのは、ほとんどNHKの「チャングム」「チェオク」関連ですが、NHKのサイトについては、けいさんのブログに以下のエントリがされています。

知らなかったでは済まないようです (地上波でチャングム!より)

NHKのサイトに掲載されている画像は許諾がなければ使用できない、テレビ映像やラジオ音声の取り込みは著作権法に抵触、と明記されていることが紹介されています。

うれしかったのは、私が画像を無断使用しているブログからのコメントやTBを削除します、と宣言したエントリに呼応してくださった方たちがいらしたということ。上で紹介したけいさんのブログのほか、akkoさんの韓国ドラマファンでも、同様のエントリをしていただきました。また、キャプチャ画像を使用していた掲示板などから最近、画像を外してくださった管理人さんもいらっしゃいます。もし私のエントリを読んでの動きだとしたら、本当にうれしい。

著作権問題についてこれまで書いたエントリは2本です。
TV画像のクリッピングは許されるか(11/26)
画像無断使用について「新選組!!」ブログに警告(12/09)

以下、私の取り組みについて少し書いておきます。
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TV画像のクリッピングは許されるか 

「チャングム」「チェオク」など韓国ドラマを中心に、予想だにしていなかったほどたくさんの方が遊びにきてくださり、私のエントリにコメントやトラックバック(TB)をつけてくださってうれしい限りなのですが、TBを返しにいって、最近とても気になることがあります。

PCでテレビが見られるようになったり、DVDをPCで再生できるから、という時代ならではなのですが、番組の中から生画像を多量に切り出してブログに貼り付けている方たちが多いということです。かくいう私も左のナビゲーションに貼っていた画像は番組から切り出した画像でした。1枚ならいいけど何枚もはダメ、あるいは25年前のドラマだからイイけど現代のはダメ、という理屈は成り立たず、筋論からいけば1枚だっていけない、ということは重々承知していますが…。

公式サイト、とまではいかないまでも、主要な登場人物すべての画像を、それも公式サイトよりもいいカットでブログに載せちゃうっていうのはどうなのかなぁ、とちょっと思うのです。TBやコメントを通じて横のつながりができるのはとても楽しくてうれしいことなのですが、明らかに著作権などの問題にも抵触するのではないかと思います。

文字とことばで、じゅうぶん楽しく交流できると思うのは私の思い上がりなのでしょうか。

【追記】クリッピングしていた画像を、ナビゲーションから落としました。改めて反省します…。