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ガンツフェルト実験室 七瀬ふたたび〈4〉 

対決

未知能力を研究している漁(すなどり)藤子(水野美紀)も自分自身の未知能力に目覚めてきたとみられる今回は、ヘンリー(郭智博)も念動力が暴走します。西尾(今井朋彦)は中ボスでいいんだよね?

七瀬ふたたび」はNHK総合で木曜20:00から放送中。

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恒介(塩谷瞬)が探す残る5人の能力者はこんな感じ。子連れになっていたさやかの「能力に折り合いをつける」ということばが印象的でした。

スドウタケシ(脇知弘)=サイコキネシス。ただし能力は消えた。
タケダユウジ(長谷川智己)=予知能力。前回登場、予知能力でお金儲け中。
コヤマサヤカ=テレパス。ただし夫と子どもは知らない。能力と折り合いをつけている
ゴミユリコ=?(武田が知っている)
ナルセマサアキ=?(同上)

ヘンリーが念動力をマジックに"活用"している場面、「超能力なんです」と無邪気に主張するとマスター(北村総一朗)も、観客もどん引きになるのが印象的でした。いま、現実社会では超能力ブームではないのであんまりリアルではありませんが、この本が書かれた時代を考えるとスプーン曲げとかがキていた時代であったわけで、今だったらどんな反応になるのか、気になります。

七瀬(蓮佛美沙子)は自分や恒介、朗が近くにいたからヘンリーが能力に目覚めたのではないかと心をいためます。そういう事態とシンクロするように、藤子もまたフラッシュバック?するような新たな能力に目覚めたみたいです。次回を待て。

藤子のもと、「ガンツフェルト実験室」(赤いライトで視覚情報を無効にし、音声情報も雑音の入ったイヤホンで殺す装置を設けた実験室)で藤子が見たものを確認した七瀬は非常に「よい」実験結果を残しますが、

「研究は能力をなくす方向にやってほしい」

と懇願しました。

さて、瑠璃(柳原可奈子)が西尾に操られて窮地に陥り、それを助けに行こうとした七瀬は逆に西尾に迫られ窮地に陥ります。そこへ駆けつけたヘンリーが思いがけない力を発揮。かねてから西尾の身辺を探っていた高村(市川亀治郎)またまた登場となります。

西尾が自分で飛び降りたと主張したことから事件は一件落着となりましたが……うーん、西尾に貸しをつくった格好になってしまったので、あまりよくない展開だなー。これからまたどんな牙を剥いてくるのか、ちょい恐ろしい。武田とはつながっているのだろうか。

あと今後は七瀬を軸に恒介とヘンリーで三角関係か?うーん………。

新たな「仲間」 七瀬ふたたび〈3〉 

悪魔のまなざし

脚本、プロットも申し分ないしキャストもけっこう好きなのですが、第1回のレビューに書いたとおりやはりネックが七瀬を演じる蓮佛美沙子になってきた気がします。彼女が演じる「強さ」は、七瀬のもっている本来の「強さ」とはちょっと違うような気がして、彼女が頑張れば頑張るほど違和感があるような…。

七瀬ふたたび」はNHK総合で毎週木曜20:00から。

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「未知能力はその人が生きる社会のモラルに無意識に縛られる」。

これが火田(小日向文世)がノートに残したことばでしたが、七瀬や恒介(塩谷瞬)はともかく、今回出てきた西尾(今井朋彦)や恒介の昔の実験仲間はちょっと違っていました。

予知能力でお金儲けをしていた昔の仲間。かつて透視できる天才少年ともてはやされながら一度の「ずる」でバッシングを受け、以来世の中を憎むようになった西尾。西尾は憎悪の対象をマジックバーの店長夫妻(北村総一朗、伊藤榮子)に向けます。

親切ごかしにひどいことを言って心の中であざ笑っているのを知り、怒る七瀬。

西尾じゃなくてもよくわからないのはなぜ七瀬はここまで「怒る」ことができるのか、ということ。少なくともいまの七瀬だと「正義の味方ぶっている」という感じがして、観ていてあまり気持ちがよくありません……。

なんとかしたいと思う気持ちは恒介のように心を痛めたり心配するという形でまず出るのが先で、前回の通り魔相手にもそうでしたがいきなり相手に素手で挑むようなのは、どうなのかと。

その辺りを高村(市川亀治郎)にはフォローしていただきたいですね。マジック好きなんていうバレバレの嘘をつくんじゃなくてwww

ヘンリー(郭智博)は念動力に目ざめた模様。それから朗はぶじ西尾の魔の手から逃れた店長夫妻に引き取られることになりました。

けれど、西尾が言うように心の中を覗いていたと知られたら、こんなに優しく接することができないのではないかと思うのもまた事実。これからどういう方向に話が進んでいくのか、気になることは、気になります。

全開 七瀬ふたたび〈2〉 

危険な力

今回もテンポよくポンポンと話は進みましたがなんだろう、期待していた割には演じている人たちの演技がちぐはぐなような気がして、ちょっと違和感があります。

NHKドラマ8「七瀬ふたたび」は木曜20:00から放送中。

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朗(宮坂健太)が素直にかわええなぁ、と思えるのと高村(市川亀治郎)の部下、江藤(載寧龍二)の率直な「見えちゃったんじゃないの……未来が」ということばが今回は印象に残りました。先入観やコンプレックス抜きで物事を見られるということはすごく大切なことだな、と。

一方、恒介(塩谷瞬)や七瀬(蓮佛美沙子)のように実際に差別に出会ってしまうとそういった気分になれないのもわからなくもないのですが、これからはよりこうした差別や一般の人が未知能力者を排除するというのが描かれてゆくのかどうかが見どころになるのでしょう。

通り魔ですら恐怖を覚えてためらったんですから。

中盤でてきた水族館のシーンが青すぎと思いつつ、青に癒されました。少しだけこの作品全体に映像を工夫して撮影したんだけどつないだらメリハリが効きすぎて不自然、ということがあるように思えました。

次回は今井朋彦が暗躍しそうで、ちょい楽しみです。

映像がきれい 七瀬ふたたび〈1〉 

そして扉が開く

1979年に多岐川裕美主演で制作された筒井康隆の小説「七瀬ふたたび」のリメイクです。CGは若干しょぼかったですが映像にも非常に凝っていて展開もスピーディーだったのでかなり、満足。

「七瀬ふたたび」はNHK総合で毎週木曜20:00から放送。

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田中七瀬(蓮仏美沙子)は介護施設で働きながら漁村(西伊豆・松崎町が主なロケ地っぽい)に母親と二人暮らし。静かで平凡な日々を送っていると思われていた七瀬だが、母親が交通事故に遭い死亡。それをきっかけに他人の「心の声」が聞こえるようになります。

そして、遺品をみているうちに亡くなったとだけ聞かされた父親が実は自殺で、かつ死体が見つかっていないということを知るのでした。

東京ではOLばかりを狙った連続殺人事件が発生。刑事の高村(市川亀治郎)はどの現場にもいた岩渕(塩谷瞬)に目をつけますが………。

超能力をもった仲間がお互いひかれあうようにローカル線に集まる様子まで、冒頭にも書いた通り非常にテンポよく、スリリングでした。

どうもいただけない、と思ったのは七瀬の親友に柳原可奈子をもってきたこと。まぁ、こういう場合はいつも思ってしまうのですが、そのときちょっと旬の芸人さんをおいしめの役で使うっていうのが私はどうも好きになれないので。NHKのドラマであれば基本的にキャストって選び放題なんじゃないのかなぁと。

それと、七瀬がはっと人の目を引くような美人、という感じの人では決してないというのは狙ってきたんだろうなと思いましたが、今後話が展開していくにつれてこの地味さが吉と出るか凶と出るか、フォローしていきたいかもw

最後に、びっくりしたのは亀治郎さんがクレジットのトメだったことかな~。