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イルマーレ The Lake House 

〈2006年 米製作、105分 おすすめ度★★★★+〉
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リメイクの原作となった韓国の「イルマーレ」をパスしていたので、単体として観ました。「Shall we ダンス?」のリメイクががっくりだったのでテキトーなつくりではないかと危惧していたんですが、主人公を演じたサンドラ・ブロックキアヌ・リーブスも好きなので個人的にはかなりポイントの高い作品となりました。DVDが出たら買っちゃうかも…。

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【追記】satesateさんにコメントいただき、Amazon.co.jpでも買えることが判明しましたのでとりかえました。ありがとうございます!!【追記ここまで】


映画館に行ったらなんとパンフレットが売り切れで、中に入ると明らかに「韓流おばちゃん」がぐっちゃりいらっしゃいました。終わってから「キアヌ・リーブスは格好よかったんだけど」とか声高に文句たれてたんで余韻が台無しに…w

主人公ふたりの設定---男性は建築家、女性は医者---(オイオイ、噂の「結婚できない男」の組み合わせではないか、というツッコミはなしで)というのがまたストーリーに上手に絡んできていて、単なるリメイク以上の物に仕上がっていたのではないかと。オススメです。以下ネタバレを含みます。
キアヌもサンドラもなにげに40過ぎですから、ちょっとこういうラブストーリーをやるにはどうだろうか、って観る前は思ってたのですが意外にも不自然なところはなかったです。

サンドラが演じているケイトは研修を終えてシカゴの病院で働き始めた女医。郊外にあった「湖の家」と呼ばれるガラス張りの家を引き払い市内のマンションに引っ越し、次に入居してきた人に手紙が転送され損なったらココへ送ってください、とメモを郵便受けに残していきます。

それを受け取ったのが建築家のアレックス(キアヌ)だったんだけれど、手紙に書かれていることがいくつも「現実」と整合性がとれないことに気づき、お互いが04年と06年で異なるときを生きていることを理解する……。

そんな設定。

今はたいていのことは「メール」ですんじゃう時代だからこそ、かえって「手紙」というアナログな手段がとても利いてます。郵便を入れたら「旗」を立てる、というアメリカの伝統的なメールボックスの仕掛けも含めて。お互いが紙を持ってポストの前に立って「チャット」する場面はなかなか愉快だったりして。

都会の真ん中に住んで、木がないことを寂しがっているケイトのリクエストに応え、アレックスがマンションの予定地に(勝手に…w)木を植えに行くと2年後には立派な木がとつぜん生えている(成長しすぎだってば)、なんていう微笑ましい場面もあったりします。

勤務医としての厳しい仕事の毎日を癒してくれるアレックスとの文通がそもそも始まったのが、上司である女医のクリジンスキー医師(「霧と砂の家」などに出演したイラン出身の女優さん)が、週末は仕事を忘れて遠くへ行くこと、と助言したのがきっかけで、彼女がポイントポイントで狂言回し的役割をしているのも私にはとっても心地よかった。

また、ケイトが医者であり、シカゴに出てきて最初に出くわす大きな事件がストーリーのクライマックスへとつながっていることがまた別の意味でのドラマチックさを与えています。ドラマの見過ぎで深読み先読みをついしてしまう癖がついているので、たぶんこうなるんじゃないか、という通りの展開ではありましたが……。

アレックスの偉大な建築家の父(クリストファー・プラマー)を持った戸惑いや葛藤といったものが、実は「湖の家」を設計したのが父本人であり、自分が子ども時代を過ごした家であった、ということも、上手い伏線であると感じました。

作品の中でもフランク・ロイド・ライトの名前が出てきますが、建物を建てる、というクリエイティブな仕事をしているとき、実績のある先人を越えるモノをつくる、というのはなかなか難しいことで、そんな「越えなければならない壁」のひとりが父親、それも仕事に打ち込み過ぎて家庭崩壊の原因をつくった人間だったとすると、彼とのつきあい方はものすごく難しいのは想像に難くありません。

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→表紙はニューヨークのグッゲンハイム美術館ですが、このほか日本の旧帝国ホテルをつくったのもライトです。ライトの痕跡はいま、本館2階のバー「Old Imperial」に見ることができます。石造りで入るとものすごく落ち着く、ここはどこなのかわからなくなるような不思議な空間。

ちなみに帝国ホテルは中央玄関部分のみが明治村に復元されています。コチラから

そんな微妙な、父との愛憎混じった関係がありながら、父が子どもの頃連れてくれていったように、ケイトが週末、シカゴの歴史的建築物を順番に見て回れるような地図をつくってあげたアレックス、その地図を見ながら街歩きを満喫するケイト。

いいなぁ。建物探訪大好きな私としては、あの地図見ながらシカゴの街歩きをしてみたくなります。

「湖の家」は、アレックスの父が死んでしまったときも含め、共通のw 飼い犬ジャックと共に、ふたりを最後までつないでゆきます。

いわゆる「パラレルワールドもの」なので、細かいところをツッコんでいけばツッコみがいもあるのかもしれませんが、そういうのは目をつぶっちゃってもOKかな、と思える重層的だけど長過ぎない仕上がりにも納得。

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「好機」を逃してしまった男女の心の機微を描いたジェーン・オースティンの小説で、映画の小道具にもなっている作品。実はまだ読んだことがないのですが、とっても読みたくなりました。

ラストはほっとするハッピーエンドになっています。韓国版がどんな作品だったのかはこれから観てみたいと思いますが、アメリカ版はどちらかというとちょっとオトナ、30代以上のほうが主人公たちの気持ちにしっくりくるのではないかと感じられる作品でした。

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原題の「イルマーレ」は意外な形で「利用」されています。この「イルマーレ」登場シーンで私は自分の読みが当たったことを確信せざるを得なかったんですけど(爆)、そこに流れる音楽"I Wish You Love"がイイんだ…。

それから2度もヒッチコックの「断崖」「汚名」が出てくるんだけど、コレの意味がよくわからなかった。相手を信じられるか信じられないか、っていうそういうあたりかな?

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【追記】analogboxさん、ご指摘ありがとうございます。相手役、バーグマンでしたよね…。助かりました。

【追記1004】「説得」を読みました。英語で挿し絵つきで30ページ強のかなりの短編。映画ではけっこう分厚い本のように見えていたので拍子抜けです。物語は若さゆえに周囲の反対を押し切れなかった女性が愛した男性と結ばれる話でした。慌てないこと、慎重さ、みたいなことがテーマだったように感じました。

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コメント

邦題は、イマジネーションの欠如でしょう

えこさん、こんばんは。

「イルマーレ」ご覧になったのですね、あぁ私は早く韓国版が観たいです。DVDレンタルに踏み切れない自分がいじましい……。

洋画の邦題はこの10年くらいみるも無惨なものが多いので、今回も韓国映画のリメイクだからぱくっと飛びついたんでしょう…。リメイクといっても「原案」という感じで独自に見せる形をつくりあげたハリウッド版も、ちょっと褒めてもいいかと思いつつ、ハリウッドの才能の枯渇を一映画ファンとしてはかなり心配しておりまする。

やっと見ました!

rukoさん、こんばんは!
私は韓国版に思い入れが強くて、見ながらいろいろ比較してしまいました。
韓国版の方が2人の距離感があった感じだったので、ポイントも違うし、接する機会の多かったハリウッド版は別物として見てもいいかな。
なので邦題をあえて「イルマーレ」にしなくてもよかったのではと思ってしまいました。
私もmailboxを介してのチャットが楽しかったです。



しっとり。

更紗さんこんばんは。

サンドラはこういうちょっと切ない話も意外と似合うので、上手に年を重ねていってほしいなぁと思いました。「スピード」と同じ視点で語らないでくれよ、ってつい思ってしまったけど、キアヌとの相性も悪くないと思うし、こういう大人の静かな映画がもっとみたいですね。

フラガール、明日観にゆく予定です!

韓流おばさんわんさか。

mitomitoさん、またまたこんばんは。

「イルマーレ」のネーミングの理由はそれ(韓流ファン目当て)も大きいでしょうね。ハリウッド系の映画の邦題がますますイケてないと思わずにはいられない今日このごろだから、あんまり考えないでもOKだし、っていうニオイもぷんぷん。

手紙ってホントに長いこと書いたことないなぁ、って私も改めて思いました。中学高校を通じて長い間アメリカに住んでいる友人と数百通も手紙やりとりしたりしていたのに、なんてそんなことも思い出しましたよ…。

こんばんは

こちらはオリジナルよりも大人で
大人の恋愛ファンタジーと別ものとして楽しめました。
小説「説得」の使い方がよかったですね。

「フラガール」お勧めです。

メールじゃなくて手紙

今の時代に「文通」っていうのが新鮮に映りました。
ちゃんとした手紙ってもう何年も書いてないなぁ~なんて思いながら…

このあいだ韓国に行ったとき上映中だったんだけど、タイトルは「The Lake House」でポスターに小さく「ハリウッドを魅了した韓国映画のリメイク」って書いてあるだけでした。
日本で「イルマーレ」をメインタイトルにつけたのはやはり韓流ファン目当てでしょうか?

多謝!

satesateさんこんにちは。

おかげでAmazon.co.jpへのリンクを貼ることができました。ありがとうございます!

やばい、買ってしまいそう………。

イルマーレで出ないと思ったら

rukoさん、再びこんばんは。
さっそくコメントありがとうございました。
といいながら、まだ自分ちのブログでお返事書いてなくてすみません。

rukoさんと、同じ罠にハマって、間隙じゃなくて、感激デス、、、。

日本のアマゾンでも「The Lake house」で検索したら、
でてきました、、、、。
検索って、ムズカシイ、、、。

家の重さ

satesateさんこんばんは~。

「イルマーレ」ちょっと前にNHKが放送したとき録画しておけばよかった~。WOWOWかスカパーでいつでも観られると思ってたら、アンテナを立ててからはとんと放送してる様子がなくてw

リメイク版は家が直接の媒介というよりはメールボックスも含めた全体がふたりを結ぶ、みたいな感じだったような気がします。

私は「シュリ」で韓国映画開眼したミーハーさんなので、その前の映画となると「接続」とかホントに観た作品が限られます。早めにイルマーレを押さえないとw

rukoさん、こんばんは

私が、韓国映画って、「あなどれない!」と一番最初に思った映画が
「イルマーレ」です。

リメイク版をみたら、また見直したくなった、韓国版「イルマーレ」です。
韓国版のほうが、あの「海の家」の環境の良さや美しさが楽しめる仕上がりかも。
ケイト&アレックスは、外出していることが多くて、
「湖の家」にあまり居なかったかなあと、うろ覚えながら思うのですが。

同じシーンのような気もしましたが…

analogboxさん、コメントありがとうございます。

G-toolsで引っ張ったとき「ジョーン・フォンテイン」の名前があったのでアレ、と思いつつえいっとリンクを貼ってしまいました。ご指摘多謝です。「汚名」って久しく見ていなくてストーリーラインを実は思い出せないので、ちょっと調べたくなってきました。

キアヌもサンドラも、この作品はぎりぎりセーフな感じがありましたが、これから年を重ねてどういう方向の俳優になりたいのか、なろうとしているのか、ちょっと楽しみなような怖いような感じがします。

キアヌは特にどこか幸薄そうな感じがあるので(プライベートも含めて)こういう役をやると落ち着くのかもしれないですね。

来週は「フラガール」観に行く予定です!そちらのブログにもお邪魔させていただきますのでよろしくお願いいたします。

初めまして

v-5
自分も韓国版元ネタを見ていないのですが
とても楽しめました。
キアヌはなんだかスウィートノーベンバーの時も思ったけど
こういう青年がはまるなぁって...

ちなみにパンフレットではヒッチコックの
「汚名」となっています。
セリフに意味があったのかな?と思ったけど思い出せない...

映画では「説得」という訳でしたね。僕もこの本を読んでみたいと思いました。

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イルマーレ

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  • [2006/10/01]
  • URL |
  • cinema village |

『イルマーレ』(キアヌ・リーブス/サンドラ・ブロック)

イ・ジョンジェ&チョン・ジヒョンの『イルマーレ』のハリウッド版リメイク。オリジナルの韓国版はかなーり前に見たので記憶が薄れてたため、なかなか新鮮に見れました。韓国版はもっと繊細で水彩画のような景色のようだった記憶があるんだけど、やはり役者も国も変われ....
  • [2006/10/01]
  • URL |
  • 雲のゆくえ |

リメイク版「イルマーレ」

本日、結局「デイジー アナザー・バージョン」&リメイク版「イルマーレ」のハシゴ。「RENT」は、しつこく来週2回見るぞ!キアヌ&サンドラは、もう、ラブラブラブ。スキンシップは、無かったですよ、韓国版は、、、。もう、カップルで、ラブ♪ラブ♪デートで見に行っちゃ
  • [2006/09/29]
  • URL |
  • 今日のわたくしゴト |

イルマーレ

ネタバレありますので注意願います。原題「The LAKEHOUSE」海辺の家じゃなくなってしまったので、イルマーレって邦題がしっくり来ませんが、盛りあがるシーンだからいいかな...2000年作品 韓国映画「イルマー
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