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桜子じゃなくて男たちの「純情きらり」 

最終回を迎えた「純情きらり」。"ヒロイン桜子"と観た場合にはどうしても最後まで違和感が払拭できませんでした。今月の中旬に朝日新聞に脚本を書いた浅野妙子さんのインタビューも含めた「『純情きらり』好評の理由」という記事が出てからは、さらに。

浅野さんは「ごく平凡な人の一生を描きたかった」という趣旨のことをおっしゃっていたのですが、桜子(宮崎あおい)は本当に平凡で、ラストの独白のように「あっけなくてつまらなくて寂しい人生だったけど」か?と言われるとそれは否、と感じたことが大きかったためです。

NHK朝の連続テレビ小説「純情きらり」は本日(9月30日)放送を終了しました。

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ただ、朝ドラを通しで観たことが久しくなかった私が録画したものをすべて観た、ということはそれなりにドラマとしてはおもしろかったので、その理由を考えていたのですがやはりこれは脇を固めた男優陣が「純情」だったからじゃないかという結論に達しました。以下、続けます。
まず桜子の人生についてですが、いま(2006年)はこういうヒロイン像が共感を呼ぶんでしょうか。確かブログ友だちのLady-eさんが「桜子とチャングムの共通点」についてどこかでコメントしてくれたと思うのですが、桜子は、目の前にあることはとにかく一生懸命やるけれど、どこかスジが通ってない。でも一生懸命やってる自分に自己満足、自分を褒めてあげるタイプ---そんな気がしました。

インタビューの中で脚本の浅野さんは、敢えて桜子を常にブレブレの存在にした、というようなこともおっしゃっていましたが、私にはどうもそれが飽きっぽい子どものように感じてしまうのでした。

時代背景も考えれば「不幸な時代に翻弄されながら精一杯生きた女性の物語」と美々しく説明することもできると思うんですけど、当時としては「貧乏」を常に口にしながら、経済的にもそこそこ恵まれていたわけですよね…。

前半の音楽学校の受験と東京生活に顕著ですが、昭和10年ごろ、景気も悪かった時代です。農村が貧困に喘ぎ、女性が身売りしないと一家が食べていけない家族もたくさんあった。二.二六事件(昭和11年)はそうした時代背景のなか、世の中をひっくり返さないと日本はよくならない、と思い込んでしまった若い陸軍の将校たちが起こした近代日本での軍事クーデターのうちのひとつです。

そんな時にピアノを買ってもらい、浪人してまで個人教授をつけて音楽学校を受験する。戦争生活の「非日常」よりも私にはそっちの暮らしぶりのほうが「ご冗談を」と思ってしまいました。

だからこそ笛子(寺島しのぶ)が苛立つわけで、当時の平均的な価値観で物事を判断すれば、桜子の行動はあまりにも突拍子がなく見えるし、そう感じられる。だから「いつもあんたがうらやましかった」という最終回の会話につながるのでしょう。

従来の朝ドラのように運命的な出会いからひとりの男性との恋を貫く、的なところもなく、斉藤先生(劇団ひとり、それもいきなりw)→達彦(福士誠治)→冬吾(西島秀俊)と気持ちがブレていくところもどうも……。

ついでに言えば、竹下景子のナレーションも過剰だったと思います。ま、名古屋局製作のドラマで、名古屋といえば竹下さんをどうしても使わないといけないという事情があったんだと思いますが、見てれば明らかにわかる展開でもナレーションを入れるスタイルはあまり好きじゃないので……。

とココまで落としておきつつ、ようやく本題の「男たちの『純情きらり』」に入るわけだけど、そんなドラマでも最後まで観続けることができたのは脇を固めた男優陣の「純情」による部分が大きかったためだと思います。

どこまでもブレ続ける桜子と対照的に、男性たちはそれぞれが「その道」を貫いていました。出番は少なかったですが、家族を愛し、桜子に指針を与えた父親の三浦友和をまず忘れちゃいけないんですが…。有森家でいえば3人のお姉さんにどつかれまくりながら要所要所でズバッと本質をつく発言連発だった勇太郎君(松澤傑)もいい味だった。

味噌づくりと山長の存亡に情熱を傾け続けた仙吉さん(塩見三省)と番頭の野木山さん(徳井優)。音楽を捨てられず日本をいったんは捨てる西園寺先生(長谷川初範)。音楽バカの秋山さん(半海一晃)や暗い時代の中、音楽喫茶で頑張り続けるヒロさん(ブラザー・トム)。

絵に打ち込んだ冬吾、時代に抗えず、苦悩しながら、他人をひがみながら、芸術を愛して最後は報われるヤスジ(相島一之)、そして桜子に振られ続けながら結婚式まで告白せずにはいられないキヨシ(井坂俊哉)。

こうした愛すべきサブキャラクターたちがそれぞれの純情を貫いたからこそ、桜子のブレを許容できたんじゃないか、と個人的には思っています。

女性のキャラクターの中では、やっぱり杏子(井川遥)が「その道」を貫いた、ということで非常に共感しました。ドラマが始まった時点では「昭和の女」らしく自分の取り柄はお嫁さんになって家族の面倒を見ること、だったのが、見合い結婚の失敗、助産婦、そして看護婦と「命を救う」ことに生き甲斐を見いだしてゆくところは非常に勇気づけられました。

井川さんは最近ぱっとしないイメージだったのですがモモ姉ちゃんの役ですごく得をしたと思います。さらなる活躍をお待ちしております♪

というわけで、桜子の存在にクエスチョンマークがついてしまうわけです。「平凡で何もできなかった人」なんて本来、ひとりもいなくて、そういうくくり方って失礼だと思うんだよね。

みんな、毎日日々を生きているわけで、ある人は家族を大きくすることに人生を捧げるだろうし、ある人は一生、食べるために働き続けるしかなかったかもしれない。「朝ドラ」のヒロインになるような大きな起伏はなくてもさ…。

来週からは、朝から藤山直美様ですか……。ちょっと考えてしまうなぁ。

コメント

モモ姉ちゃん的人生のほうが

けいさん、どもども。

朝ドラのヒロインの型をちょっと破った、という意味では意義のあったドラマなのかもしれないですね~。世に出たわけでもないし…。そういう意味で「達成した」のはモモ姉ちゃんだったから、ステレオタイプな朝ドラヒロイン的だったのかも。

とはいっても、十分すぎるほど起伏のある人生でご指摘の通りやりたい放題、ハッピーな人生だったので「平凡」とくくることにはちょっと抵抗が。

「芋たこ」どうですか?私はまだなんとも言えないところです…。

「夭折」は確かに初パターンだったかも

mitomitoさんこんばんは。

「ちゅらさん」みたいにヒロインがもう死んじゃうのか、と思いきやどっちでもアリ的エンディングになって続編が描かれてるものもあるから、桜ちゃんも意外と生きてたりして、とかつい深読みしてしまいます。

やっぱりあれを「平凡な人生」というにはちょっとキビシイものがあるとmitomitoさんも思いましたか?義兄が名のある画家であったり、女子の最高学歴は小学校くらいでOKとされていた時代に音楽学校に行ったりあれだけの東京と岡崎の往復はさすがに、ねぇw

「平凡」の定義がそもそも違うような気がしました。

大阪出身のmitomitoさん的には始まった「芋たこなんきん」はどうですか?私はタイトルからやや引き気味だったりして(笑)。

都合のよい解釈

Lady-eさんこんばんは。

桜子にせよチャングムにせよ(「ダンドリ」は途中見てないからわかんないけど)、まわりがそれで納得してしまうから、うらやましいキャラクターでしたよね。

脇の役者さんたちは近年にない充実ぶりだったような気がします。竹下景子さんに関しては間違いなくそうだと思いますよ。愛知万博の名誉ナンタラやったりしたような人ですからね。毎日番組の最後にローカルな「わが街の音楽家」とかっていうコーナーをつくっているのもちょっとなぁ、と思いながら見てましたけど。

やっぱり朝ドラって朝最初に見てたりするものだから「爽快感」が必要だな、って改めて私も思いました。桜子たち三姉妹だけだったら重くて脱落してたと思います、間違いなく。

rukoさん、こんばんは。
「ごく平凡な人の一生」ですか。
とてもそうは思えないんですけど(笑)
桜子って挫折もあったけど自分の好きなように人生を選んで生きてたし、なんだかんだ言って恵まれてますよね。
天に召されるのが早かった以外は・・・
最後にヤスジが報われたのが嬉しかったですねー。
そして朝ドラのヒロインとしては杏姉ちゃんの方が向いてるかも?地味だけど・・・なんてちょっと思うくらい、杏姉ちゃんの生きる道、復活劇は素敵でした。鈴村さんとの事は都合良過ぎなところもあるけどね。
明日からは藤山さんですね。私結構楽しみです♪

rukoさん、こんばんは。
ここ数年朝ドラはお昼休みに職場で欠かさず見ています。
「純情きらり」は中盤まではなかなか面白かったんだけど、達彦さんが出征してからトーンダウン。
9月に入ってからはさらに↓↓↓
ヒロインが病気で死んじゃうっていうのがどうもねぇ、、
オマケに「平凡な人生」?!
あの時代に岡崎と東京を行ったり来たり、やりたい事はやり通し、好きな人とも結ばれて、十分過ぎるほどドラマティックじゃないのねぇ。
桜子のキャラクターが魅力的に見えなかった代わりに、2人のお姉ちゃんやおばさん、達彦母など個性がクッキリしててよかったです。
井川遙さんってイマイチなイメージだったんだけど、この訳で高感度Up。

次は大阪コテコテですね。
大阪制作の朝ドラって関東の人にはウケが悪いかも…
私の周りでは「てるてる家族」大絶賛だったんですが、東京の友達からは大ブーイングだったんですよ^^;
今回はどうなるか…

あはは・・・

rukoさん こんばんわ♪
そう、チャングムと要と桜子は
似たような位置づけに私の中ではされていて
3人とも見ていてイライラする存在なのだ(笑

自分をいいようにいいように考える部分とか
もうイヤなところあげたらキリない(w
でも、ずっと見ちゃった(汗
15分っていうのも見つづけっちゃう
要因のひとつ
でも、脇は私も好きだったな
いろいろ面白い人達だったよ

あ。竹下景子そいう背景なのか
だったら、ばっつり出しちゃえばいいのに・・・
亡霊?で数回出てきたけどね(^^;

とりあえず、終った・・・
あ~終わった。終わった はぁー

みたいな印象でした(^^;
私、朝ドラは 深くなくていいんだよね
軽くて・・・
ファイトと風のハルカが爽やかだったんで
あの程度でいいんだな・・・

ま、無難なところでw

なつみかんさんこんばんは。

魅力的な男性陣を書き上げたあとで中にその人気を支えた達彦ぼっちゃんの名前が入っていなかったことに気がついたんですが、まぁイイや。私はぼっちゃんに共感できるところは、強い母親に口答えできない息子、というイメージ以上のものがなかったせいもあるかも。

次週からはどんなカンジになるんやろね。藤山直美と國村準のカッポーはものすごい「濃い」ね。東京テイストにはない感じ。新世界でソース2度づけ厳禁の世界やと思うw からっと明るく、朝見て不快にならないモノになってればたぶん観るような気がします。なんたって田辺聖子センセイの半生だものねw

橋田壽賀子の「春よ、来い」の時みたいに自分(=女優)が美化されてないだけエライ!ってか藤山直美のセレクションに文句言わないで素晴しい!と思ってます(爆笑)。

なるほど~

たしかに、桜ちゃん結局なんだったの?って感じですっきりしなかったんですが、読ませていただいて、非常に腑に落ちる感じがしました。なるほど、脇の男性陣が魅力的だったのか~。うんうん。

私は来週からは期待大!です。みんなちゃんとした関西人なところが楽しみです。ジャリん子チエみたいに笑いと涙の情緒あふれる話になってくれんかなぁ(どんなんや)東京ではあまりウケへんかな。

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