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フリダシニモドル 嫌われ松子の一生〈8〉 

「出会ってはいけない人」だった龍洋一(要潤)に再会した松子(内山理名)だけど、結局思考は大野島にいたとき、家出したあたりと見事なほど変わってないな、と思いました。結局人間ってそんなもんなんだろうか…。

嫌われ松子の一生」はTBS系で木曜22:00から放送中。

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せっかくつかみかけた「表の世界」への道が静かに閉じようとしているのを感じます。めぐみ(小池栄子)との対比がいろんな意味で鮮やかかな。以下、ネタバレ。

洋一がただの鉄砲玉的やくざではなく、「吉沢組」の覚せい剤の密売の中心を担っていてかつ、前回出てきた麻薬Gメンの池谷(神保悟志)のスパイとして情報を流していた。警察は末端の取り締まり、厚生省は大がかりな取引、みたいな線引きしてたけど、厚生省ってそんなにがんばってないんじゃねーの、と軽くツッコミをw 神保さんは好きな役者さんだけど。

それに洋一、ドスであんなとこ刺されても不死身すぎる…。

ってことで松子と同棲。松子は洋一が自分を追って中洲、雄琴と夜の街を転々としているうちにシャブ中毒となり裏街道を歩くようになったことに何か責任を感じちゃっていて、洋一が救済されれば自分も救われるような気になっています。

そして、お約束のDV。

前回、ほかのスタッフ(原田夏希)らの中傷から松子を守り、店は人手不足になっていながらも松子とお店を切り盛りしようとしているオーナーのあかね(秋野暢子)はさすがに銀座の街で店をやっているだけあって何か感づいているのに、話そうとしない松子。

あかねが払った犠牲を考えたら、自分のため、洋一のため、だけにはならないと普通30も過ぎたら考えられると思うんだけど、そのへんもスコーンと突き抜けてるからこその松子ちゃんなのでしょうね。

ヤクザが組をやめることがどれだけ難しいか、とか、覚せい剤の密売の中心にいた人間ならどうなのか、というようなことは刑務所生活を送ってればわかりそうなものだけど、「(洋一が)やめると言ってくれているから信じる」というのも、ナイーブすぎるし。

そこがめぐみと決定的に違うところなんでしょうね。AV女優になったとはいえ、めぐみにはしっかり自分の「芯」のようなものがあって、価値判断がブレない。松子は価値判断が常に一緒にいる男性によって左右されるためブレブレ、と。刑務所にいたとき、美容師の資格が取れたのはそのとき一緒だった「男」であっためぐみの影響だと考えると、なんとも皮肉です。

結局洋一の裏切りは恐らく池谷によって組にバラされ、吉沢組長(美木良介)がコワイです。美木さんは実はこんなブログをほぼ毎日更新していてそのマイホームパパぶりのほのぼのした感じがいつも楽しいのですが、さすが関西出身(使ってることばは関西弁じゃないけど)、凄みがあります~。

「生きてたことを後悔させてやる」

みたいなことを言ってました。災いは松子にも及ぶのか。あまり考えたくない展開になってきました。

[過去のレビュー]
這い上がれ 嫌われ松子の一生〈7〉
塀の中 嫌われ松子の一生〈6〉
「ごめんなさい」 嫌われ松子の一生〈5〉
覚せい剤そして…嫌われ松子の一生〈4〉
不倫 嫌われ松子の一生〈3〉
極端 嫌われ松子の一生〈2〉
陰惨 嫌われ松子の一生〈1〉

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