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犬神家の一族 

〈2006年 日本制作 134分 おすすめ度 旧作ファンなら★★★★〉
公式サイト

年明けてからロングランしそうな感じがあまりしなかったので(汗)ことしの最後の1本としてコレを選んでしまいました。横溝正史ってあまり自分のテイストじゃないといつも思っていて実は小説は一本も最後まで読んだことがないのですが、ドラマ化、映画化されたものはかなり観ちゃってます。

オリジナルももう何度観たかわからないくらいテレビで観てるし、小学校の頃は同級生がプールで足だけ出す真似をして先生に叱られたりしていた世代です(すでにそのときテレビ放送でみんな観てたけど、子どもにもそれくらいの衝撃だった)。

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ま、そんなわけで、新作と旧作を見比べて楽しむのがいちばんおもしろいのかなぁ、っていう感じのマニアックな映画でした。なんでリメイクされたんでしょうね。以下感想を。
ごく最近岸田今日子さんの訃報があったばかりなので、もしかしたらお琴の師匠は岸田今日子さんに最初オファーがいっていたのかもなぁ、と。というわけでオリジナルから金田一耕助(石坂浩二)に「よしっ!わかった!」の署長(加藤武)がまず登場。それから元三姉妹は松子さんを演じた高峰三枝子さんはもうすでに亡くなってかなりたちますが竹子さんの草笛光子、梅子さんの三條美紀さんも別のお役で登場です。

制作発表のときに、まさか60も超えている石坂さんに金田一をやらせるとは思っていなかったんですけど、マジで下駄を履いて全力疾走していました…。凄過ぎます。

金田一です。金田一です。
石坂 浩二

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石坂さんが若いころと、今回どう演じ分けたのか、を旧作を見て確認したい今日この頃。

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→オリジナル作品をデジタルリマスターしたもののようですがAmazonのレビューでは、ファンの方的にはあんまり評判よくないようです………。日本映画専門チャンネルとかでやってくれないかなぁw

ストーリーのほうはオリジナルはたびたびドラマ化もされているので説明する必要はないですが、何となく何を強調したかったのか、というのは松子がなぜあんなことに走ったか、というところで、亡くなった左兵衛(写真と死体のみの出演で仲代達矢)との関係性で強調していたところかな。

にしては、左兵衛さんの忌まわしい過去部分がほとんどなかったり、ビミョーでもありましたが。例の恐ろしい「三姉妹若作り」青沼母子虐めフラッシュバックはどんな感じになるのかある意味楽しみでしたが期待を上回っていました。

キャスティング的には思っていたより全体に良かったと思います。

ただ、70年代に島田陽子が持っていたあの神々しさみたいなものは現代の女優さんには誰にも出せないのかなぁとw 故に現在の島田さんが改めてイタいわけでもありますが。

というわけで珠世さんはオリジナル版が圧勝。

ちょっと驚いたのはそういう印象はあまりなかったのですが左清を演じた尾上菊之助がオリジナルのあおい輝彦にときどきちょっと見えるような気がしたことです。不思議。まつげの長い感じからそう思えたのか、何しろよくわかりませんが…。

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ことしは歌舞伎入門三昧の一年ともなったわけですけれど、物語のキーワードになっている「よき(斧)・こと(琴)・きく(菊)」は歌舞伎の尾上菊五郎家がよく使うことで知られている浴衣(や手拭い)の柄です。菊之助さんは尾上菊五郎家(音羽屋)の御曹司でいずれは菊五郎を襲名する方で、松子さんを演じた富司純子さんは言うまでもなう音羽屋の奥様でもあるわけで、そういうこともあってのキャスティングなのだろうな、と思いました。

参考:かまわぬ?よきこときく?歌舞伎座ホームページ歌舞伎てらこやより)

佐武さん(葛山信吾)の首が……な菊人形の場面も実は「鬼一法眼」という有名な歌舞伎のお芝居の一部分だったというのも今回観て初めて知りました。

中途半端なオリジナルマニアでもこれだけ楽しかったのですから、コアなオリジナルファンはまた別の楽しみもあったのではないかと推察いたします。

というわけで楽しいには楽しかったのですが、市川監督、老骨にむち打ってどうしてもコレをもう一度つくりたかった理由がもっと知りたくなりました。とりあえず石坂さんのコラムでも読もうかな。

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