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転換 監査法人〈3〉 

いよいよ監査は飛鳥屋からメガバンクの東都銀行へと移っていきます。今回はこれまでは「なれ合い監査」と批判の目で見られていた吉野(勝村政信)の心境の変化にも焦点が当たり、見応えのあるエピソードでした。

土曜ドラマ「監査法人」はNHK総合で土曜21:00から放送。

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→番組の「会計士考証」に名をこっそり?連ねている著者の方でした。

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これまでは厳格監査か、なれ合い監査か、の白か黒かだけでしか語られなかった監査のあり方ですが、企業の側に立ってみるとまた違ったものが見えてきます。例えば悪者役を一手に引き受けている感のある理事長の篠原(橋爪功)はこう言います。

「監査は厳格か否かだけではない。最も大切なのはバランスだ。彼(吉野)のような会計士が企業を育み、この国の経済成長を支えてきたんだ」。
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そして、その吉野も、自分の大学の同級生の北山(今井朋彦)が立ち上げた「ウィンドメル」というコンピューターシステム開発会社に監査に行ったときアツイ若杉(塚本高史)に対してこう言うのでした。

「企業の話を聞き、論理的に折り合いをつける。それが僕の監査スタイルだ。厳格監査だけでは相手の心は開けない」。

確かに、どの企業だって財政状況がきちんとしていて売上がちゃんとあって健全な会計なら何ら問題はないけれど、経済状況によってはそれが許されないこともある。だから吉野さんのスタイルはその「バランス」(by篠原)がどこなのか見極めて監査にOKを出す、ということなのでしょう…。

しかしウィンドメルは「マクガフィン・システム」という架空のシステムをクライアントからクライアントへ売って売上があったかのように帳簿上は処理する「架空循環取引」を行ってました。それでも監査を承認するという吉野に再度反発する若杉と茜(松下奈緒)。

ウィンドメルのオチは、内部告発によってこの粉飾決算が明るみに出て、会社が破綻することになったということでした。これってタイミング的には騒ぎにならなかったんだから正式にジャパン監査法人が監査にOKを出す前だったということですよね?そうしないと監査法人の監査責任も問われるんじゃないでしょうか?

さて、東都銀行の監査。東都銀行にはこんな懸念がありました。

自己資本比率4%以下の銀行には、公的資金を注入して国有化する(by財政監督庁)
→融資先のうち、「破綻懸念先」、つまり融資の回収が難しいところが増えれば自己資本比率4%のキープが難しくなり、このラインにひっかかってしまう。

という厳しい状況のなか、篠原にいつものように飲ませ食わせして"情実監査"をお願いしようとする東都側に対し、篠原は吉野を主査に任命します。ただ、吉野は監査メンバーの中に若杉を入れるのでした。

案の定、東都の貸付先に対する査定は甘く、次々に指摘をしていく会計士たちに、役員たちとの板挟みになった経営企画室長の須賀(岩松了)は苦しんでいきます。

勝村さんのお芝居が最初のウィンドメルの時はニコニコして「むかつく」と若杉たちに言われていたのがどんどん無表情になっていくのが印象的でした。あれは吉野さん自身の心の中の葛藤だったんでしょうか。こんなひとことを茜に対して漏らしてもいます。

「会計士は金のためじゃない。人の幸せのためにこそ存在する」。

けれど、やはり監査の結果は看過することのできない厳しいもので、吉野は法人内の「審査会」にかけることを提案しました。

審査会=法人内で選出された公認会計士によって、特に重要な案件について審議し、最終決定を行う。

東都銀行の監査を承認しないということはメガバンク(行員だけで2万人)の破綻を意味し、日本経済に与える影響が半端ではない、ということから強硬に反対する篠原に対し飛鳥屋の「800億円の裏帳簿」を見せる吉野。小野寺(豊原功補)のプッシュもあり、ほかの会計士らも承認しないほうに意見が傾きます。

そして…………須賀は自殺に追い込まれました。このドラマが始まってから2人目の自殺者です(一人目は初回のスーパー「ハイパーマート」の社長〈四方堂亘〉)。重い。

俄然ここから注目されるべきが突如高級車から降り立った「涼ちゃん」(阿部サダヲ)です。東大の医学部から経済学部に入り直した、という経歴までは「オーディエンス」で語られていましたが、本当の"正体"が次回明らかになりそうですね。

私は、彼の「人は裏切るが金は裏切らない」という言葉などからファンドの社長かなにかをやっている実は大金持ちで、東都か飛鳥屋の買収に乗り出してきたりするんじゃないかと踏んでるんですけど、深読みしすぎ?

それから財政監督庁の動きも気になります。特に、正論で小野寺を持ち上げておきながら最後に東都銀行に勤めていた父親の名前を出してプレッシャーをかける宮島(利重剛)の役人らしい狡猾さ。小野寺と父親の関係は最終回までに明らかになるんでしょうか?

コメント

適正な監査報酬

Lady-eさん

適正な監査報酬ってなんだろう、って思ったりしました。「モンスターペアレント」で米倉涼子が1時間7万円と言ってたけど「もうちょっと手心加えてよろしく♪」みたいな時は監査報酬を上積みしちゃったりするんですか、みたいな。

結局は厳格、というよりは適正な監査を行うほうが企業にとっても監査法人側にとっても都合がいいように思うのですが、世の中そうは回ってないんですよね。

内部告発の場面はもうドキドキしちゃいました。いくらなんでも大胆すぎでしょ。

こんにちは

rukoさん こんにちは
見ているときはのめり込んで見てるんですけど
見たあと少し引いてみると
~の為とかいう言葉が表に出てくるけど
やっぱり 温い監査というより
明らかに不正を見抜いているのにスルーするのは
悪の片棒担いでるわけで
~の為というなら、それは自分の為じゃんと
感じてしまうのでした(^^;

内部告発っていう部分は カナリ受けましたよ(^^;
なんだかんだ言ったって
外部の会計士より良く知ってる社員ってことで

内外ともに悪いことはできませんなぁ~と
思ってしまうのでした(^^;

でも2002だと・・・
公益通報者保護法だっけ?はできてないよねぇ(^^;

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  • [2008/07/04]
  • URL |
  • ALBEDO0.39 |
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