▼ かなり、月並み SCANDAL〈10-最終回〉

前回がかなり楽しい展開だったので最終回を期待していた「SCANDAL」ですが、現役の財務省局長が恐喝で捕まる、という以外、私にしてみればさしたるスキャンダルもなく、予定調和で終わってしまいました。どうした井上由美子。

「SCANDAL」は放送を終了しました。次の日曜劇場は日本最南端の架空の島を舞台にした坂口憲二主演「本日も晴れ。異状なし」が１月１８日から放送されます。

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理佐子（戸田菜穂）の事件は冒頭ネタバレしちゃいましたが最終的には財務省官僚の金沢（春田純一）につながるもので、８年前の事件をネタに理佐子をゆすり続けていた、というもの。そこには実は、大蔵省が財務省に変わったときの接待疑惑（当時のニュースでいうといわゆる「ナントカ還元水」ならぬ「ナントカしゃぶしゃぶ」とか）の影があったりするんだけど陰影は薄め。

コウルサイ奥さん連中のアッピールに勝沼（小日向文世）が負けた形になる久木田との再会もチープな仕上がりでした。これはやはり、久木田を演じた役者さんの荷が重かったとしか言いようがないのでやむを得ないかと思います。

久木田、誰がよかったかな～。少なくとももうちょっと理知的でちょっとだけ線の細そうな感じの人がよかった…。鼻を折ることはできる程度の。言うのは簡単だわな。キャスティングするのは難しい～。

後半はそれぞれの「奥さん」たちが夫と決着をつける、というエンディングに向かってまっしぐらだったわけですが……………。

なんか、フツーすぎて正直、つまらなかった。

例外は新藤家で、たまき（桃井かおり）はダメ弁護士（石原良純）から「捨てられる」格好になってしまいます。５年前には息子を失いいままた夫を失うことになったわけで4人のなかではいちばん過酷ともいえるのですが、それでも背筋をまっすぐ伸ばしているたまきがカッコイイ。

ブリー貴子（鈴木京香）は、Starting Over、ってカンジであっさり元サヤというのもシュールでした。まぁ、久木田の件がアレだったんで無難な着地点にしたってことなのかw

まゆちん真由子（吹石一恵）とひとみ（長谷川京子）に関してはなにも語るモノがなかったですね…。ブログの仕込みも中途半端だったし、まずひとみのキャラクターが長谷川京子のそれはそれはな演技力のせいで台無しだったというのも大きい。

ついでに言うならせっかく怪物、光石研を持ってきたのにアレですか、って感じで………。もったいなかったナ。

というわけでなにが見どころかって最後まで勝沼ラヴだったかも。

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