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ドラマ「ストックホルムの密使」 

佐々木譲原作の小説「ストックホルムの密使」が「エトロフ遥かなり」(原作:「エトロフ発緊急電」)と同じスタッフでNHKの土曜ドラマになっていたことを最近知りました。DVD化はされていないものの、横浜・日本大通りにある「放送ライブラリー」でドラマを閲覧できることを併せて知ったので、わりと近所なのでさくっと行って、観てきました。

「放送ライブラリー」の入った建物「映像ライブラリー」は横浜地方裁判所のはすむかいにあり、文字通りテレビやCMなど各種映像のデータベースで、無料で利用できます。このため、お昼を過ぎたころには50以上ある閲覧ブースはほぼうまっていました。


放送ライブラリーの1階ロビー客層は(結果としてですが)この写真に映ってる感じの、わりと年配のおじさまたちが多く、女性が少なかったのが特徴。


利用方法は、受付階のある8階にあるデータベース端末で観たい番組を検索、選択すると紙製のカードが出てきます。このカードを受付に出すと視聴するブースを指定され、そこでカードに印字された4ケタのコードを入力すると番組が呼び出されて視聴できる仕組み。

複数の番組を続けて閲覧することはできず、その都度この作業を繰り返す必要があります。前述したようにそこそこ混雑しているので、同じブースを確保できないなど利便性の面では問題アリですね。

ここから先はドラマのネタバレ感想です。残念ながら「エトロフ」ほどの緊迫感や感動がなかったデス……。

以前も書いたように、NHKは佐々木譲のいわゆる「太平洋戦争三部作」のうち

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エトロフ発緊急電」を「エトロフ遥かなり」としてドラマ化しています。「ストックホルムの密使」はその延長線にある作品ではあるのですが…。

「エトロフ」主演のふたり、永澤俊矢沢口靖子を別のキャストなのにそのまま持ってきちゃったのがちょっと失敗かな~というのがまずひとつめ。どうしてこのふたりじゃなきゃいけなかったのか、最後まで観てもわかりませんでした。

次が、物語の鍵を握るドクトルことポーランド人のコワルスキ。小説のなかでは主人公の四郎(永澤俊矢)と一緒にヨーロッパとユーラシア大陸を横断する同志なわけで、小説を読んでた私のなかではなんとなく英語で喋ってるくらいのイメージでした。

けど、日本のドラマで主人公ふたりをずっと英語で喋らすにはムリがあるのは当然で、四郎とドクトルは日本語で会話します。というわけでドクトルは日本語も喋れるのはもちろん、英語やロシア語も操れねばならない。

恐らくそんな理由でキャスティングされた方なんでしょうけれど、とにかく台詞をこなすのが一生懸命すぎて、そのいっぱいいっぱいさがイタイほどに伝わってくるのはいいけど、それだけになっちゃった。

ドクトルは亡命ポーランド政府の諜報戦のまんなかにいて数々の修羅場をくぐっていながら、当たりはわりとソフトでピアノも弾いたりするけど、やるときはやる、というキャラクターの印象だったのが、がみがみ四郎を叱りつけて大陸を横断してゆく、という感じになってしまっていて、観ててしんどかったです。

また、話の筋がソ連の対日戦線参戦やら日本の終戦工作やらとにかく複雑なので、四郎がナレーションで補ったり、登場人物が会話で補ってゆくので、小説をすでに読んでる人はまあいいとして、これをドラマとして観る人はかなりキツイのではないかと感じました。

四郎たちの逃避行も映像化できる部分だけやりました、って感じで、ずたずたになったドイツを苦労して抜けてゆくところのアメリカ軍絡みの描写は一切なかったし…。

四郎がなぜ頑張ろうと思ったか、というところの根底にある大和田市郎海軍武官(勝野洋)と静子(真野響子)夫妻とのことも、ナレーションでさらりとやっちゃったのでそのあたりの心情も希薄でしたね。

せっかくの沢口靖子も、美しかったこと以外とりたてて印象に残らず……。

事前にテレビドラマデータベースでみたキャストには峰岸徹や児玉清の名前があったので、峰岸徹が憲兵隊の鮫口あたり、児玉清は米内光政海軍大臣あたりかと思っていたら、峰岸さんは大和田の緊急電を握りつぶす使えない軍令部の課長役、児玉清はベルンで四郎たちが接触しそこなう藤村海軍武官という、それぞれちょい役でした。

米内さんが、磯田(秋野太作)が命を張るあのシーンのワンカットだけの登場で全然知らない俳優さんによって演じられていたのにはハゲシク失望(汗 ちなみに高木惣吉少将は江原真次郎でした。なんとなくそれっぽいw

また、エトロフの前作にあたる「ベルリン飛行指令」をつくってないから仕方ないけど安藤さんに関する部分がきれいさっぱりないのも、理解はできるんだけど寂しすぎました。

さらにラストも改変が加えられていて、ますますなんのために永澤俊矢沢口靖子をキャストしたのかよくわからないまま終わってしまったので…かなり、消化不良です。題材として難しすぎたのでしょうね、おそらくは。

よかったのはストックホルムからデンマーク、ドイツ、スイス、モスクワとロケをしていることで、その景色、空気感がよく出ていたところです。

日本は海軍省も空襲で焼けて跡地には環境省などが入るビルが建ってしまっていることからもわかるとおり当時の空気を残す場所がもう残っていないため仕方ないのですがほぼ全編スタジオでの撮影で、リアル感が薄まってしまったのもまた、興をそがれる原因になってしまってました。

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