▼ 揚げ出し豆腐 JIN -仁-〈4〉
どうしよう…失速する気配がまったく感じられない、このドラマ。キケンだわ~。これだけハマってリアルタイムで観てるのって下手すると「のだめカンタービレ」以来くらいかも!ついに仁(大沢たかお)、未来(中谷美紀)に生き写しの花魁、野風(中谷美紀=二役)に出会う。
JIN -仁-はTBS系で日曜21:00~放送中。
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なんだか江戸時代にもだいぶ溶け込んできた仁。近代医学を教える仁にくらいつく緒方洪庵(武田鉄矢)のがっつきぶりがハンパなくて笑えます。
さらっと流しちゃってましたけどビタミンの欠乏と脚気の関係の質疑応答がありましたがこれってもっと突っ込んでやってくれないのかなぁ。明治に入ってから白米主義だった陸軍と玄米?食べさせてた海軍の違いとか森鴎外が果たした役割とかも変わってくると思うんですケド。
あと、仁の医学知識には一同グウの音も出ないわけだけれど、皆が気になるのは仁の出自。誰かが佐分利(桐谷健太)が言っていたとして
「華岡流の道具を持っていた」と言い出します。華岡流とは
「華岡青洲の妻」でも知られる彼の流派に属するというのです。そうかぁこんな昔から派閥争い的なものが当然ながらあったわけですね……なんかややこしいことにならないといいけど。
そんな仁のもとへ龍馬(内野聖陽)が来訪。夕食に仁のために揚げ出し豆腐をつくっている咲(綾瀬はるか)を置いて外出してしまう。
手をつないでw どこへ連れてゆくかと思えば江戸の最大の歓楽街、吉原でありんした。どうやら龍馬、以前斬られそうになっていたのを助けた吉原の置屋、鈴屋の主人(六平直政)の招きで鈴屋に行き、最上位の花魁である「呼出し」の野風にすっかり入れこんだものの、気位の高い野風に相手にされず…でも野風が腕のよい医者を探していたことを聞きつけて仁を巻き込むことにした模様。
いやー内野さんホントに軽妙であけっぴろげで、でも下品にならない龍馬が素敵すぎ。
龍馬のことを「浅葱裏(あさぎうら)」と蔑んで相手にしなかった野風ですが、あかんべえをした野風の貧血を一発で見抜いた仁の腕に何かひらめいた!
龍馬が命を助けた鈴屋のご主人は、高いところから落ちて頭を打ち、頭痛を訴えて意識を失っていました。仁の見立ては慢性硬膜下血腫。
ていうかまたですかw
着々と準備をしていたしゅじゅちゅ道具を恭太郎(小出恵介)にもってこさせますが、レントゲンもCTもなく、血腫の位置はなんと触診と勘だけ!初回SPの恭太郎の手術のときもうひょー!って思いましたが開頭手術のふいんきがリアルすぎてコワイです…。頭蓋骨をグリグリ削ってる音とか…ひえー
ここで上手いなぁと思ったのは時間のかかる手術の間にさくっと野風の生い立ちが語られたことでした。いや、鈴屋のご主人はホントいい人で泣けました。
女郎になりたくなくて、お茶に砂糖?塩?入れたりしても売られてきた野風は逃げ出すことあできず折檻をうけるばかり。剃刀で髪を短く刈って逃げ出し、江戸の街を1日楽しんだものの空腹に耐えかねて吉原に戻ってくるしかありませんでした。
そこで待っていてくれたのが主人。おなかいっぱい食事を食べさせてくれたあと
「あちきは人ではない 犬と同じ」と自らを蔑む野風に
「ここ吉原はこの国で唯一、女が下克上できるところ。犬にも等しい女郎が菩薩になれる。逃げずにいっそ上を目指してはどうか」
と野風の美貌や知性、負けん気の強さなどをあげて吉原で勝ち上がれる可能性を教えてくれます。そして、野風はご主人の言葉通り、最高位の花魁にのぼりつめたと。
仁が開けたひとつめの穴からは血腫が見つからず、もう1カ所頭を開かねばならず…もし手術に失敗してしまったら、野風はお金はあるけれど意に添わないお大尽の「杯をと」らねばなりません。
もしかしたら未来(みき)につながっているかもしれないと必死な仁。その願いが通じたのかふたつめの穴の向こうに血腫が見つかり、主人は命を拾いました。
もちろん野風と仁は運命的な出会いなんだけれど、手術が終わったあとの龍馬と野風の会話がまたカッコ良かった。
野風は龍馬のことを浅葱裏とさげすんだけれど、それは下級武士であっても立派な武士。一方の自分はただの脱藩浪人、と言いきる龍馬、すてきぃっ。そしてそれをさらりと流した野風も貫禄があってよかった!
恭太郎を通じて仁の助手として吉原に入る許可を得た咲。仁の指示通り手術道具を準備していたとき、偶然、仁と未来が写った写真を見てしまいました。「まぁ、なんてよくできた絵」っていう台詞がまた効いてますね。
そしてたどり着いた鈴屋で咲が見たのは、その「絵」に描かれていた女性と瓜二つの野風。当然ショックを受けるわけだけれど、女将(水沢アキ)の
「遊んでいけって言うのに、揚げ出し豆腐を食べなきゃいけないからって言って帰っちゃうんだもの」
という台詞にぱぁっと顔が明るくなった咲がものすごくかわいかった!
でもそんなふたりを野風が別の「患者」に案内します。
「それは、現代では見ることのない、末期の…」
で終わっていましたが吉原という土地柄これは梅毒なんですね!次回はまた凄い展開が待っていそうです。梅毒といえば私の中では
金子みすゞを思い出しちゃったりするんですよね………。意に添わない結婚をしたうえにその相手から梅毒をうつされ、治らずに苦しみ抜いて自殺するという展開…。抗生物質がないと根治は不可能なはず。で、予告観て ええええっ!です。
そして今回さりげなくふたつフラグが立ちました。
1.佐分利?メスで女の人の喉を切っていた?それも吉原界隈か?
2.恭太郎と目があってしまった吉原の若い女郎。いかにももの馴れないお坊ちゃまな恭太郎、なんか面倒臭いことにならないといいんですが。
JIN -仁-はTBS系で日曜21:00~放送中。
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なんだか江戸時代にもだいぶ溶け込んできた仁。近代医学を教える仁にくらいつく緒方洪庵(武田鉄矢)のがっつきぶりがハンパなくて笑えます。
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あと、仁の医学知識には一同グウの音も出ないわけだけれど、皆が気になるのは仁の出自。誰かが佐分利(桐谷健太)が言っていたとして
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「華岡青洲の妻」でも知られる彼の流派に属するというのです。そうかぁこんな昔から派閥争い的なものが当然ながらあったわけですね……なんかややこしいことにならないといいけど。
そんな仁のもとへ龍馬(内野聖陽)が来訪。夕食に仁のために揚げ出し豆腐をつくっている咲(綾瀬はるか)を置いて外出してしまう。
手をつないでw どこへ連れてゆくかと思えば江戸の最大の歓楽街、吉原でありんした。どうやら龍馬、以前斬られそうになっていたのを助けた吉原の置屋、鈴屋の主人(六平直政)の招きで鈴屋に行き、最上位の花魁である「呼出し」の野風にすっかり入れこんだものの、気位の高い野風に相手にされず…でも野風が腕のよい医者を探していたことを聞きつけて仁を巻き込むことにした模様。
いやー内野さんホントに軽妙であけっぴろげで、でも下品にならない龍馬が素敵すぎ。
龍馬のことを「浅葱裏(あさぎうら)」と蔑んで相手にしなかった野風ですが、あかんべえをした野風の貧血を一発で見抜いた仁の腕に何かひらめいた!
龍馬が命を助けた鈴屋のご主人は、高いところから落ちて頭を打ち、頭痛を訴えて意識を失っていました。仁の見立ては慢性硬膜下血腫。
ていうかまたですかw
着々と準備をしていたしゅじゅちゅ道具を恭太郎(小出恵介)にもってこさせますが、レントゲンもCTもなく、血腫の位置はなんと触診と勘だけ!初回SPの恭太郎の手術のときもうひょー!って思いましたが開頭手術のふいんきがリアルすぎてコワイです…。頭蓋骨をグリグリ削ってる音とか…ひえー
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女郎になりたくなくて、お茶に砂糖?塩?入れたりしても売られてきた野風は逃げ出すことあできず折檻をうけるばかり。剃刀で髪を短く刈って逃げ出し、江戸の街を1日楽しんだものの空腹に耐えかねて吉原に戻ってくるしかありませんでした。
そこで待っていてくれたのが主人。おなかいっぱい食事を食べさせてくれたあと
「あちきは人ではない 犬と同じ」と自らを蔑む野風に
「ここ吉原はこの国で唯一、女が下克上できるところ。犬にも等しい女郎が菩薩になれる。逃げずにいっそ上を目指してはどうか」
と野風の美貌や知性、負けん気の強さなどをあげて吉原で勝ち上がれる可能性を教えてくれます。そして、野風はご主人の言葉通り、最高位の花魁にのぼりつめたと。
仁が開けたひとつめの穴からは血腫が見つからず、もう1カ所頭を開かねばならず…もし手術に失敗してしまったら、野風はお金はあるけれど意に添わないお大尽の「杯をと」らねばなりません。
もしかしたら未来(みき)につながっているかもしれないと必死な仁。その願いが通じたのかふたつめの穴の向こうに血腫が見つかり、主人は命を拾いました。
もちろん野風と仁は運命的な出会いなんだけれど、手術が終わったあとの龍馬と野風の会話がまたカッコ良かった。
野風は龍馬のことを浅葱裏とさげすんだけれど、それは下級武士であっても立派な武士。一方の自分はただの脱藩浪人、と言いきる龍馬、すてきぃっ。そしてそれをさらりと流した野風も貫禄があってよかった!
恭太郎を通じて仁の助手として吉原に入る許可を得た咲。仁の指示通り手術道具を準備していたとき、偶然、仁と未来が写った写真を見てしまいました。「まぁ、なんてよくできた絵」っていう台詞がまた効いてますね。
そしてたどり着いた鈴屋で咲が見たのは、その「絵」に描かれていた女性と瓜二つの野風。当然ショックを受けるわけだけれど、女将(水沢アキ)の
「遊んでいけって言うのに、揚げ出し豆腐を食べなきゃいけないからって言って帰っちゃうんだもの」
という台詞にぱぁっと顔が明るくなった咲がものすごくかわいかった!
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金子みすゞを思い出しちゃったりするんですよね………。意に添わない結婚をしたうえにその相手から梅毒をうつされ、治らずに苦しみ抜いて自殺するという展開…。抗生物質がないと根治は不可能なはず。で、予告観て ええええっ!です。
そして今回さりげなくふたつフラグが立ちました。
1.佐分利?メスで女の人の喉を切っていた?それも吉原界隈か?
2.恭太郎と目があってしまった吉原の若い女郎。いかにももの馴れないお坊ちゃまな恭太郎、なんか面倒臭いことにならないといいんですが。
- [2009/11/01 23:40]
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コメント
元気そうだね~
リエ様お久しぶり。
大沢たかおが好きだったらこれはもう観るしかないドラマでしょw 私はどっちかというと龍馬目当てだったんですけどどっぷりハマってますわw
書いておいた佐分利のフラグきましたね!いやいやテンポのよさにもビックリです。
「母なる証明」ウォンビンの久々の映画ということで気にはしてましたが公開されてたんですね!映画観なきゃいけないのがたくさんあってなかなかアレですが、がんばります!
大沢たかおが好きだったらこれはもう観るしかないドラマでしょw 私はどっちかというと龍馬目当てだったんですけどどっぷりハマってますわw
書いておいた佐分利のフラグきましたね!いやいやテンポのよさにもビックリです。
「母なる証明」ウォンビンの久々の映画ということで気にはしてましたが公開されてたんですね!映画観なきゃいけないのがたくさんあってなかなかアレですが、がんばります!
私もはまっています
ruko先輩、こんにちは!私もJINにはまっています。毎週毎週見るのは苦手な性格&ライフスタイルなのに、今回は相棒に予約録画を頼むほど必死に見ています。初め、江戸にタイムスリップって聞いた時は、う~んと言う感じでしたが、実は大沢たかおさんの大ファンなので彼が8年ぶりにドラマに出ると決めたというので見始めました。今はもう完全に夢中^^ 原作読んでいないんですが(見終わったら読むつもり)、シーズン2を今から期待しています。rukoさんのフラグ2、私も注目しています。
ここからは全くの余談ですが… 今日本で公開されている韓国映画「母なる証明」、私は6月にソウルで見たのですが是非是非お勧めします。最近の韓国映画では一番だと思いました。rukoさんにも見ていただきたいです。先週末もソウルで仕事だったのですが、その時見た映画「国家代表」もお勧めします。まだ日本に来るのは決まってないようですがきっと来ると思います。ハ・ジョンウ主演で、私はすっかり彼のファンになりました。
ここからは全くの余談ですが… 今日本で公開されている韓国映画「母なる証明」、私は6月にソウルで見たのですが是非是非お勧めします。最近の韓国映画では一番だと思いました。rukoさんにも見ていただきたいです。先週末もソウルで仕事だったのですが、その時見た映画「国家代表」もお勧めします。まだ日本に来るのは決まってないようですがきっと来ると思います。ハ・ジョンウ主演で、私はすっかり彼のファンになりました。
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