▼ ますますおもしろい 「徳川慶喜」〈~40話〉
ついに14代将軍家茂が亡くなり慶喜(本木雅弘)が徳川宗家を継ぐことを了承するとこまで話が進みました。明治維新まであと2年…ドーン!
40話でまだ孝明天皇(花柳錦之輔)が存命であることを考えるとここから先はかなり駆け足で話が進むってことなのでしょうね。
とはいえ、いままでが無駄にダラダラ進んできたわけではなく慶喜が将軍後見職を引き受けて政治の表舞台で活躍するようになってからコメディパートは薄くなりつつ面白味が増してきたかと。
おもしろい!と感じてしまうのはなんというか、ことしの自称大河ドラマをやめればよいのに観てしまい、行き場のない気持ちをどこに持ってけば!状態なせいもあるかと思います。
おそらく記念すべき大河50作目とは対極にある作品ですからね…
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大河ドラマにおける徳川慶喜がなぜかバカ殿キャラ、悪役キャラになってしまったのは三谷幸喜の「新選組!」のせいがあるかと思いますが去年の田中哲司のアレって一体なんなんだろうね、って思わずにはいられず。
確かに
開国で話進めてたはずがいきなり攘夷に転換したり。
酔って松平春嶽(林隆三)や島津久光(江守徹)を「天下の愚物」と罵ってみたり。
突然、長州征伐中止を決めてしまったり。←イマココ
彼の言動が急に変わるので周りは振り回される恰好なんだけど、これ観てる限りケイキさんなりに筋はとおってるんですよね。
開国→攘夷への転換は、慶喜自身は開国のつもりで根回ししていたのに、幕閣と家茂に攘夷でヨロシクと言われてしまったわけだし。
「四賢候」なんて言われてる松平春嶽(林隆三)だって、正論は言ってるかもしれないけど徳川家のお家の一大事に責任を慶喜だけに押しつけて万年野党みたいな人だしw
島津久光なんて、島津家当主の父親というだけなのになんの権限があって軍勢率いて上洛できたり建白書出したりするわけ?
などなど。
この大河を観ていると、慶喜が聡明であるがゆえに先が見えすぎてしまうことや、安政の大獄以降周囲のほとんど誰も信用できない孤独、特に自分が何をしても「水戸の老人」(=斉昭=菅原文太)の息子だから将軍職を狙ってると見られてしまうジレンマがよく解る。
おかげで一橋家もあわや取り潰しの一歩手前だったわけで。
自分を疑うだけでなく、未曾有の国難に物事が何一つ建設的に決められず場当たり的に仕事してメンバーだけがグルグルと入れ替わる老中(部下)、側近を次々暗殺される不幸などが丁寧に描かれてきた---時に退屈なほど---ので、そりゃたまにはキレるわ!っていうのもなぜか納得できてしまう。
以下つらつら楽しんでるポイントを書いておきます。ホント、時代劇チャンネルありがとう(ToT) この調子でことしもじゃんじゃん大河の再放送おねがいします、寂しくないように…。
40話でまだ孝明天皇(花柳錦之輔)が存命であることを考えるとここから先はかなり駆け足で話が進むってことなのでしょうね。
とはいえ、いままでが無駄にダラダラ進んできたわけではなく慶喜が将軍後見職を引き受けて政治の表舞台で活躍するようになってからコメディパートは薄くなりつつ面白味が増してきたかと。
おもしろい!と感じてしまうのはなんというか、ことしの自称大河ドラマをやめればよいのに観てしまい、行き場のない気持ちをどこに持ってけば!状態なせいもあるかと思います。
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大河ドラマにおける徳川慶喜がなぜかバカ殿キャラ、悪役キャラになってしまったのは三谷幸喜の「新選組!」のせいがあるかと思いますが去年の田中哲司のアレって一体なんなんだろうね、って思わずにはいられず。
確かに
開国で話進めてたはずがいきなり攘夷に転換したり。
酔って松平春嶽(林隆三)や島津久光(江守徹)を「天下の愚物」と罵ってみたり。
突然、長州征伐中止を決めてしまったり。←イマココ
彼の言動が急に変わるので周りは振り回される恰好なんだけど、これ観てる限りケイキさんなりに筋はとおってるんですよね。
開国→攘夷への転換は、慶喜自身は開国のつもりで根回ししていたのに、幕閣と家茂に攘夷でヨロシクと言われてしまったわけだし。
「四賢候」なんて言われてる松平春嶽(林隆三)だって、正論は言ってるかもしれないけど徳川家のお家の一大事に責任を慶喜だけに押しつけて万年野党みたいな人だしw
島津久光なんて、島津家当主の父親というだけなのになんの権限があって軍勢率いて上洛できたり建白書出したりするわけ?
などなど。
この大河を観ていると、慶喜が聡明であるがゆえに先が見えすぎてしまうことや、安政の大獄以降周囲のほとんど誰も信用できない孤独、特に自分が何をしても「水戸の老人」(=斉昭=菅原文太)の息子だから将軍職を狙ってると見られてしまうジレンマがよく解る。
おかげで一橋家もあわや取り潰しの一歩手前だったわけで。
自分を疑うだけでなく、未曾有の国難に物事が何一つ建設的に決められず場当たり的に仕事してメンバーだけがグルグルと入れ替わる老中(部下)、側近を次々暗殺される不幸などが丁寧に描かれてきた---時に退屈なほど---ので、そりゃたまにはキレるわ!っていうのもなぜか納得できてしまう。
以下つらつら楽しんでるポイントを書いておきます。ホント、時代劇チャンネルありがとう(ToT) この調子でことしもじゃんじゃん大河の再放送おねがいします、寂しくないように…。
京都の禁裏御守衛総督としての慶喜を支えたキャラとして会津の松平容保は当然なのですが今作は桑名の松平定敬もわりとちゃんと描いており、血気盛んですぐ兄上(=容保)の横から口を出して止められたりしているのに味わいがあります。
確かジェームス三木の
「八代将軍吉宗」のときは近松門左衛門(江守徹)による人事コーナーみたいなのがあって老中や関係者の訃報なんかを扱ってたw 気がするんですが幕末の老中たちって本当にものすごい勢いでやめたりもどったりがあるらしく誰が誰やらわかりません。
慶喜関係でいくといちばん目立っているのは板倉勝静で、これまでもいろいろ面倒くさい話をやってきてましたが、慶喜の徳川宗家相続を何がなんでも受けてもらわないと困るっていうお芝居本当にお疲れさまでした!という感じ。
京都と大坂を行ったり来たりしていて疲れており、慶喜が出座するのを待っているうちに居眠りをしてしまっているのを見た慶喜の側近の寅之介くんが一度引き返してわざと足音をたてて近づいて起こしてあげる場面、いいなぁと思いました。
固辞で散々引っ張られた末に、相続納得してくれないと腹切らないといけない!と思い詰めたらあっさりOKの返事で
\(;o;)/ありがとうございます!
になったのに…
九州に出陣したものの対長州で劣勢になって逃げ帰ってきた小笠原長行(若松武史)の報告聞くや長州征伐もうやめる!発言で
m(゚o゚)m ポカーン…w
せまじきものは宮仕え…
幕閣の話が基本和室に座ったおじさんたちの会議なのでアクセントに入っているオリジナルキャラの物語もここまで来ると意外とよいなと思えてしまうし。おそるべしスイーツ大河効果。
ウザいと思っていた元小姓の新三郎(藤木直人)は水戸に戻り、藤田東湖の息子、小四郎(田辺誠一)を中心とした天狗党に加わって上洛しようとする途中、仇討ちで新三郎を追っていた男と斬り合いとなり相討ちとなって死にました。
一色紗英が情感のまったくない感じで「新三郎!」などと呼び捨てにしているのはホントに勘弁してほしいと思いました。大河は荷が重すぎたとしか言いようがない。
またそんな物騒きわまりなさそうな道中をわりといい着物を着た妻のたみ(水野真紀)が単身追ってきていたりするムリ展開w そのたみがいきなり仇討ちになる前の新三郎に向かって超正論吐いてびっくり。
「(新三郎のことを)気にかけてくれていた中根さんも平岡さんも死んだ。殿(=慶喜)のそばに戻って仕えろ」。
まぁ結局それは実現せずに新三郎は死んでしまい、あろうことか京都にいついたたみとみよがふたりで一膳飯屋始めるとかw 辰五郎(堺正章)じゃなくたってオドロキだよ。
辰五郎といえば娘のおよし(清水美砂)が側室に強引にあがっちゃいました。男勝りで男口調で喋っても大原麗子には色気があるんだけど細くてデカい清水美砂だとどうにもピンとこないし、そのおよしに癒されるケイキさんの図が謎。
およしは実はれん(大原麗子)が産んだ娘ではなく辰五郎が外につくった子で、およしが産まれて間もなく亡くなった母親のかわりにれんが育てて来たってことがわかったんだけど、そこからのおよしの中二病はホントにどうかと…。
憧れのケイキさんにも、およしをここまで育ててきたのはれんであることを懇々と説かれてももう眼中にれんのことはまったくなく、大津の近くに葬られてる実の母のことしか考えられないアホっぷり。
ガンツム(山下真司)の母だと言い張って大騒ぎする三條美紀の話とふたつこればっかりはなんかもうお腹いっぱいです。
お腹いっぱいつながりだと中山五郎左衛門(藤岡琢也)はどさくさに紛れて辰五郎とともに上洛してるのですが橋本じゅんさんが息子役?で予告に出てきたのでまた続きが見逃せなさすぎる。
慶喜の将軍家相続についてはもちろん大奥の描写もあります。深津絵里の天璋院は落ち着きがあって、自然に重みが感じられてよいし、小橋めぐみの和宮、佐々木すみ江の滝山とリアルな感じです。全然違う意味で「篤姫」思い出すわ。
幕府に敵対する薩長に関していえば土佐はほぼスルー。山内容堂もちょっとしか出てこないし、もちろん坂本龍馬なんて影も形もない。また幕臣サイドも一旗本にすぎない勝海舟(坂東八十助)は慶喜視点で接点がまだあまりないという設定なのかまだ1回しか出てきていないのじゃないかな。
一方で新選組の近藤勇(勝野洋)が松平容保の配下の者として、直接慶喜にものごとを報告するような場面があったのが意外でした。
原作の肉付けに使われているのが渋沢栄一の回顧録なのでいつ渋沢が出てくるのかと思ったのですがそもそも渋沢とつながっているはずの平岡さん(新井康弘)が斬られて死んじゃったのでもう出てこないのかな…。
新三郎の死を知らされて、これまで自分に仕えてきた平岡さんと中根さん、左衛門などを思い出す場面が哀しかったですね…。
中根さんと平岡さんを相次いで失ったときの描写もよかった。
中根さんが斬られたときは「長十郎!」と慟哭したけど平岡さんが斬られたときは
「なぜ余の前に現れぬ。平岡は余の命を受けて動いていただけではないか」
と静かに怒りを現していて。
よしを側に置いてるのは失われたいまと比べれば暢気で幸せだった浅草の日々を思い出すためなのか…。
また、水戸の天狗党の顛末で貞芳院(=吉子=若尾文子)が北条政子ばりの大活躍をしたのには驚いたw 乱が収まったわけではないけどね。
公家のおひいさんであり斉昭(菅原文太)ご存命の折はいつも天然すぎることをツッこまれてたはずなのに、烈公死んでからの覚醒ぶりがスゴすぎないか?
かといってそれほど荒唐無稽とも感じなかったのもやはりスイーツ大河効果なのか…。
自分をかばって鉄砲で撃たれてしまった永原(佐藤慶)を見舞いに行って永原が恋思川長春として書いた原稿を見て目を丸くする場面は声あげて笑っちゃった。
御前さまにきったない部屋の中を見せてはいけないと慌てて片付けをしているうちにその草稿や人情本でボロ儲けしたらしい小判ザクザクを発見して目を白黒させるお女中方の慌てふためきぶりも含めてね。
永原さん、鉄砲の弾が心臓近くにあって摘出できないと鉛中毒で死んじゃうし摘出できたら出血酷くて死ぬかもと言われてましたがもう出番ないのでしょうか寂しいっす。
何より慶喜本人がもう幕府はいろんな意味で終わっていることを限りなく認識していながら、その「終わらせ方」について頭を巡らせていることが明確に描かれているのがよいです。
まぁ、終わった後のことまで十分に考えられていたかというと結果論としては疑問だけれど、もうどうやっても太平洋戦争に勝てない、いちばん流血が少ない形でどう戦争を終わらせられるかということを考えていた昭和19年後半ごろからの日本の指導者たちとちょっと姿がダブる。
太平洋戦争では結局原爆投下まで引っ張らざるを得ず、幕末は戊辰戦争でたくさんの血が流れた…と。
そんなこんなであと8回くらいかな、終わってほしくないな…。次は何を放送してくれるのだろう…。
確かジェームス三木の
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「八代将軍吉宗」のときは近松門左衛門(江守徹)による人事コーナーみたいなのがあって老中や関係者の訃報なんかを扱ってたw 気がするんですが幕末の老中たちって本当にものすごい勢いでやめたりもどったりがあるらしく誰が誰やらわかりません。
慶喜関係でいくといちばん目立っているのは板倉勝静で、これまでもいろいろ面倒くさい話をやってきてましたが、慶喜の徳川宗家相続を何がなんでも受けてもらわないと困るっていうお芝居本当にお疲れさまでした!という感じ。
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固辞で散々引っ張られた末に、相続納得してくれないと腹切らないといけない!と思い詰めたらあっさりOKの返事で
\(;o;)/ありがとうございます!
になったのに…
九州に出陣したものの対長州で劣勢になって逃げ帰ってきた小笠原長行(若松武史)の報告聞くや長州征伐もうやめる!発言で
m(゚o゚)m ポカーン…w
せまじきものは宮仕え…
幕閣の話が基本和室に座ったおじさんたちの会議なのでアクセントに入っているオリジナルキャラの物語もここまで来ると意外とよいなと思えてしまうし。おそるべしスイーツ大河効果。
ウザいと思っていた元小姓の新三郎(藤木直人)は水戸に戻り、藤田東湖の息子、小四郎(田辺誠一)を中心とした天狗党に加わって上洛しようとする途中、仇討ちで新三郎を追っていた男と斬り合いとなり相討ちとなって死にました。
一色紗英が情感のまったくない感じで「新三郎!」などと呼び捨てにしているのはホントに勘弁してほしいと思いました。大河は荷が重すぎたとしか言いようがない。
またそんな物騒きわまりなさそうな道中をわりといい着物を着た妻のたみ(水野真紀)が単身追ってきていたりするムリ展開w そのたみがいきなり仇討ちになる前の新三郎に向かって超正論吐いてびっくり。
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まぁ結局それは実現せずに新三郎は死んでしまい、あろうことか京都にいついたたみとみよがふたりで一膳飯屋始めるとかw 辰五郎(堺正章)じゃなくたってオドロキだよ。
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憧れのケイキさんにも、およしをここまで育ててきたのはれんであることを懇々と説かれてももう眼中にれんのことはまったくなく、大津の近くに葬られてる実の母のことしか考えられないアホっぷり。
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慶喜の将軍家相続についてはもちろん大奥の描写もあります。深津絵里の天璋院は落ち着きがあって、自然に重みが感じられてよいし、小橋めぐみの和宮、佐々木すみ江の滝山とリアルな感じです。全然違う意味で「篤姫」思い出すわ。
幕府に敵対する薩長に関していえば土佐はほぼスルー。山内容堂もちょっとしか出てこないし、もちろん坂本龍馬なんて影も形もない。また幕臣サイドも一旗本にすぎない勝海舟(坂東八十助)は慶喜視点で接点がまだあまりないという設定なのかまだ1回しか出てきていないのじゃないかな。
一方で新選組の近藤勇(勝野洋)が松平容保の配下の者として、直接慶喜にものごとを報告するような場面があったのが意外でした。
原作の肉付けに使われているのが渋沢栄一の回顧録なのでいつ渋沢が出てくるのかと思ったのですがそもそも渋沢とつながっているはずの平岡さん(新井康弘)が斬られて死んじゃったのでもう出てこないのかな…。
新三郎の死を知らされて、これまで自分に仕えてきた平岡さんと中根さん、左衛門などを思い出す場面が哀しかったですね…。
中根さんと平岡さんを相次いで失ったときの描写もよかった。
中根さんが斬られたときは「長十郎!」と慟哭したけど平岡さんが斬られたときは
「なぜ余の前に現れぬ。平岡は余の命を受けて動いていただけではないか」
と静かに怒りを現していて。
よしを側に置いてるのは失われたいまと比べれば暢気で幸せだった浅草の日々を思い出すためなのか…。
また、水戸の天狗党の顛末で貞芳院(=吉子=若尾文子)が北条政子ばりの大活躍をしたのには驚いたw 乱が収まったわけではないけどね。
公家のおひいさんであり斉昭(菅原文太)ご存命の折はいつも天然すぎることをツッこまれてたはずなのに、烈公死んでからの覚醒ぶりがスゴすぎないか?
かといってそれほど荒唐無稽とも感じなかったのもやはりスイーツ大河効果なのか…。
自分をかばって鉄砲で撃たれてしまった永原(佐藤慶)を見舞いに行って永原が恋思川長春として書いた原稿を見て目を丸くする場面は声あげて笑っちゃった。
御前さまにきったない部屋の中を見せてはいけないと慌てて片付けをしているうちにその草稿や人情本でボロ儲けしたらしい小判ザクザクを発見して目を白黒させるお女中方の慌てふためきぶりも含めてね。
永原さん、鉄砲の弾が心臓近くにあって摘出できないと鉛中毒で死んじゃうし摘出できたら出血酷くて死ぬかもと言われてましたがもう出番ないのでしょうか寂しいっす。
何より慶喜本人がもう幕府はいろんな意味で終わっていることを限りなく認識していながら、その「終わらせ方」について頭を巡らせていることが明確に描かれているのがよいです。
まぁ、終わった後のことまで十分に考えられていたかというと結果論としては疑問だけれど、もうどうやっても太平洋戦争に勝てない、いちばん流血が少ない形でどう戦争を終わらせられるかということを考えていた昭和19年後半ごろからの日本の指導者たちとちょっと姿がダブる。
太平洋戦争では結局原爆投下まで引っ張らざるを得ず、幕末は戊辰戦争でたくさんの血が流れた…と。
そんなこんなであと8回くらいかな、終わってほしくないな…。次は何を放送してくれるのだろう…。
- [2011/01/21 22:12]
- NHK-大河ドラマ |
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コメント
The opening of Japan
最初の開国は明治維新である。二番目の開国は戦後である。三番目の開国はこれからである。
考え方にはいろいろある。自分たちの考え方が理に合わないものであることを証明するのは難しいことである。だが、それが証明できなければ、おかしな考え方を改めることも難しい。
http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/terasima/diary/200812
考え方にはいろいろある。自分たちの考え方が理に合わないものであることを証明するのは難しいことである。だが、それが証明できなければ、おかしな考え方を改めることも難しい。
http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
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