▼ non! TAROの塔〈1〉
太陽の子
きょう2月26日は岡本太郎の100回目の誕生日ということで冒頭が久高島の嶽(うたき)に入って撮影してる場面からだったので風葬地の話もやるのかいきなり!って思ったんだけどイザイホーだけで終わってました。まさかね(汗
NHKのドラマにはお正月早々ラノベ/妄想大河と不気味火曜ドラマでがっかりさせられまくりだったんですけど、いやぁこれ久しぶりに本物来た気がします。松尾スズキの瞳孔開いちゃった演技も含めてとにかくグイグイ見せた50分でした。
ああ楽しかった!
土曜ドラマ「TAROの塔」は土曜21時からNHK総合で。BS-hiでは金曜の放送。
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実はこのタイミングに合わせたわけではないのですがたまたまこんな本を読み終わったばかりでした。
「明治」っていうくくりですが明治生まれの女性っていう理解でよいかと。もちろんこの表紙のおかっぱの女性こそ岡本かの子様なのであります。岡本かの子と岡本一平の常識では理解不能な結婚生活の話もこれで読んでいましたのでかの子(寺島しのぶ)vs.一平(田辺誠一)に堀口茂治(成宮寛貴)のいきさつも衝撃なく観ることができましたw
物語は太郎(松尾スズキ)が大阪万博の事務総長・藤川(山崎一)の頼みで万博のテーマ展示プロデューサーを引き受けるまでを子ども時代のフラッシュバックと共に描いてました。若干フラッシュバックが慌ただしい感じはしますが、それも岡本太郎的な疾走感があってよいかも。
NHKが大好きな香川照之がいないことくらいで1967年当時のキャストも分厚い。経団連会長で万博協会会長の坂崎康造に西田敏行、プロデューサーの丹下健三は小日向文世、小松左京にカンニング竹山などなど。
カンニング竹山はなにげに
「ねこタクシー」の情けない中年男が好演だったので今回のイケイケピーク?だったころの小松左京をどう演じるのか楽しみです。コヒさんの丹下健三も雰囲気あるといえばあるよね…。坂崎だけ仮名にして配慮したのはなぜなのだろう?本当は第一生命や東芝の社長を務めた石坂泰三という人で、西田敏行のつくりも検索でヒットした画像見たら噴いちゃうくらいそっくりなのに。
とはいえ「太陽の塔」ができるまでの太郎の爆発と対峙した万博協会側とのたたかいはこれからが本番で、太郎のエキセントリックな性格を構築した子ども時代がメインでした。
ワンシーンのみの出演だったけどかの子母の余貴美子が豪速球。その後お金に窮したかの子が実家を訪ねるんだけどお父さん(平田満)が出てきて用立てられるお金がないと言うのですが、お母さんがすでに亡くなって家が没落していた説明がなかったので若干唐突だった。
にしても、自分が歌を詠むのにまとわりつく息子が邪魔だから箪笥に兵児帯で結びつけとくとか、恋人との同居を夫が認めるとかいやもう……って思うけどそういう固定観念に縛られてる私みたいなのは凡人代表なのですよ、きっと。
いくつも印象的な場面がありましたがやはり「赤」の刷り込みかなあ。太陽の塔にも胴体部分に赤のらせん状のラインが入ってるのが印象的だけど、新聞に漫画を描いていた夫の一平に飽き足らないかの子が太郎を画家にしたいと考えて描かせた自分の顔に真っ赤な絵の具を塗りたくるところ、それを炎と思う息子と血だと思っている母。
鮮烈でした。
あとは芸術家ってなにって聞かれて「nonを言える人。地獄を見る人」って教えた一平さん。充分非凡だと思うのにかの子さんは物足りなかったんだね…
若き日の太郎は濱田岳にバトンタッチする模様。濱田岳は最近だと
「ゴールデンスランバー」のキルオにしか見えないんだけど新しい岡本太郎像が楽しみ。公式の相関図では出来損ないのダリみたいにしか見えないけどね!
エンディングは美輪明宏が「水に流して(Non Je ne regrette rien)」歌ってるけどもうちょっと素敵な声で聞きたかったな。邦題は「水に流して」だけど、直訳すると「私は後悔しない」ってもうまさに太郎さんのnon non 人生にぴったりっちゃピッタリな歌だけに。
やっぱり
ピアフだろピアフ!
きょう2月26日は岡本太郎の100回目の誕生日ということで冒頭が久高島の嶽(うたき)に入って撮影してる場面からだったので風葬地の話もやるのかいきなり!って思ったんだけどイザイホーだけで終わってました。まさかね(汗
NHKのドラマにはお正月早々ラノベ/妄想大河と不気味火曜ドラマでがっかりさせられまくりだったんですけど、いやぁこれ久しぶりに本物来た気がします。松尾スズキの瞳孔開いちゃった演技も含めてとにかくグイグイ見せた50分でした。
ああ楽しかった!
土曜ドラマ「TAROの塔」は土曜21時からNHK総合で。BS-hiでは金曜の放送。
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「明治」っていうくくりですが明治生まれの女性っていう理解でよいかと。もちろんこの表紙のおかっぱの女性こそ岡本かの子様なのであります。岡本かの子と岡本一平の常識では理解不能な結婚生活の話もこれで読んでいましたのでかの子(寺島しのぶ)vs.一平(田辺誠一)に堀口茂治(成宮寛貴)のいきさつも衝撃なく観ることができましたw
物語は太郎(松尾スズキ)が大阪万博の事務総長・藤川(山崎一)の頼みで万博のテーマ展示プロデューサーを引き受けるまでを子ども時代のフラッシュバックと共に描いてました。若干フラッシュバックが慌ただしい感じはしますが、それも岡本太郎的な疾走感があってよいかも。
NHKが大好きな香川照之がいないことくらいで1967年当時のキャストも分厚い。経団連会長で万博協会会長の坂崎康造に西田敏行、プロデューサーの丹下健三は小日向文世、小松左京にカンニング竹山などなど。
カンニング竹山はなにげに
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「ねこタクシー」の情けない中年男が好演だったので今回のイケイケピーク?だったころの小松左京をどう演じるのか楽しみです。コヒさんの丹下健三も雰囲気あるといえばあるよね…。坂崎だけ仮名にして配慮したのはなぜなのだろう?本当は第一生命や東芝の社長を務めた石坂泰三という人で、西田敏行のつくりも検索でヒットした画像見たら噴いちゃうくらいそっくりなのに。
とはいえ「太陽の塔」ができるまでの太郎の爆発と対峙した万博協会側とのたたかいはこれからが本番で、太郎のエキセントリックな性格を構築した子ども時代がメインでした。
ワンシーンのみの出演だったけどかの子母の余貴美子が豪速球。その後お金に窮したかの子が実家を訪ねるんだけどお父さん(平田満)が出てきて用立てられるお金がないと言うのですが、お母さんがすでに亡くなって家が没落していた説明がなかったので若干唐突だった。
にしても、自分が歌を詠むのにまとわりつく息子が邪魔だから箪笥に兵児帯で結びつけとくとか、恋人との同居を夫が認めるとかいやもう……って思うけどそういう固定観念に縛られてる私みたいなのは凡人代表なのですよ、きっと。
いくつも印象的な場面がありましたがやはり「赤」の刷り込みかなあ。太陽の塔にも胴体部分に赤のらせん状のラインが入ってるのが印象的だけど、新聞に漫画を描いていた夫の一平に飽き足らないかの子が太郎を画家にしたいと考えて描かせた自分の顔に真っ赤な絵の具を塗りたくるところ、それを炎と思う息子と血だと思っている母。
鮮烈でした。
あとは芸術家ってなにって聞かれて「nonを言える人。地獄を見る人」って教えた一平さん。充分非凡だと思うのにかの子さんは物足りなかったんだね…
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エンディングは美輪明宏が「水に流して(Non Je ne regrette rien)」歌ってるけどもうちょっと素敵な声で聞きたかったな。邦題は「水に流して」だけど、直訳すると「私は後悔しない」ってもうまさに太郎さんのnon non 人生にぴったりっちゃピッタリな歌だけに。
やっぱり
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ピアフだろピアフ!
- [2011/02/26 23:01]
- ドラマ-jNHK |
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