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12冬クール序盤 

冬クールのドラマが出そろいました…なんか全体に家族臭がすごくてちょっと引き気味かも…。初回観てちまちま書きためていたものをとりあえずリリースします。ひととおり観て期待してるのは「最高の人生の終り方」「13歳のハローワーク」かな。「恋愛ニート」はラブシャッフルっぽいのか?まぁあそこまで振り切れたドラマではないと思うけど。TBSがわたし的にはちょっと頑張ってるんじゃないかと感じるクールに…なってほしいです。

【月曜日】
ステップファザー・ステップ(TBS系)

ステップファザー・ステップ (講談社文庫)ステップファザー・ステップ (講談社文庫)
宮部 みゆき

講談社 1996-07-13
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うわぁいまの文庫版こんなライトノベルみたいな表紙かよwww 宮部みゆきの原作は楽しく読みましたので懐かしい感じで観ました。パナソニック様の冠スポンサー番組ですからお行儀よく、こんな感じでしょ、という安心感以外のなにもないドラマ(笑)。上川隆也もこういう枠でちまっとお芝居する感じもあるのか!と。

小西真奈美は底意地が悪そうなので、熱血だけどちょっとかげりのあるあの役は無理やり感が強いですね。

【火曜日】
ストロベリーナイト(フジテレビ系)

シンメトリー (光文社文庫)シンメトリー (光文社文庫)
誉田 哲也

光文社 2011-02-09
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うーん…。最近子どもの発達障害とゲームやネット、映像メディアとの関連の本を読んだばかりのせいか、この内容21時台にやるのはちょっとどうなのかなぁと思ってしまいました。系統としては「アンフェア」っぽい感じかとも思うのですが猟奇的な殺人の話か…。さらに主人公(竹内結子)がレイプのトラウマに加えて部下(桐谷健太)の殺害と背負ってるものが重過ぎて。

とはいいつつ内容としてはほどほどに魅力的かとも思うので一応継続しますが、全体に流れるトーンが暗く、22時台と逆構成のほうがよかったのではないかと思ってるのは私だけじゃないはず。

ただし22時台の「ハングリー」は初回観て「ゲゲゲ」以来なぜか評価が不自然に高い 向 井 理 の空回りがうざかったので速攻捨てましたがw

刑事ドラマはすでに捜査1課の中でも足の引っ張り合いなどががっつりあるドロドロした世界であることを描くようになって久しいです。さらにスペシャルやドラマの本放送前のを観てないからここから入ってて伏線なんだとわかってはいます。それにしたっていくらなんでも30そこそこの女性キャリア班長がどこに臨場するにもバーキンは、なしでしょう基本設定として!

本日は大安なり(NHK系)

本日は大安なり本日は大安なり
辻村 深月

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ひねりを効かせたウェディングプランナーもの。よくも悪くも優香のわざとらしい元気いっぱい感(とその裏に秘められたもの)を許容できるかどうかなのかな…。原作もあるしギリギリありかなとも思いますが、火曜の夜は強引に女性枠、土曜は男性/高齢者枠、みたいにしなくてもいいのになぁと思います。谷村美月が結婚する女性の役をやるようになったんだね…。

【水曜日】
お休み。「ミタ」ですごい数字を取れることがわかった枠の後がこれか、という感じだな~。永作博美は主人公よりは主人公をもりたてるキャラクターだと思うし。

【木曜日】
最高の人生の終り方(TBS系)

山 ピ ー に前田敦子、榮倉奈々とまったくそそられないキャスティングでしたが山崎努御大がテレビドラマに出演するなんてめったにないと思って録画してみたら案外しみじみと観ることができました。全体に味付けは甘いですが。

ただ葬儀屋さんの話で山崎努が(いまのとこ直接お葬式には関係ないみたいだけど)出て来るとどうしても

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「おくりびと」のイメージになっちゃう。ただ山崎努の出てき方がちょっと気になっていて、2回目をまだ観られていないのですが、もしかしてヤマピーにしか見えてないのかな?という気もしています。どのみち不思議な味わい。榮倉奈々を刑事にしたのでどっちかというと死因究明系になるのか。


最後から二番目の恋(フジテレビ系)

初回観ただけなのですがちょっと微妙だな~。入り込んで観るには小泉今日子のこと全然好きじゃないし演じてる主人公の千明(と同年代の友だち)の会話もまったく共感ポイントないしなあ。とりあえず弟(坂口憲二)とという感じだけど最後は兄(中井貴一)と落ち着く感じなのかな?とか。あと弟がお皿割ったくらいできょうだい全員が慌ててたとこみると不治の病系か?とかつい先読んじゃうのですよね。

脚本の岡田惠和は去年の朝ドラ「おひさま」で上滑り感が半端なかったので、若い「美人脚本家」(益若つばさw)をdisる場面とかから鼻についちゃいました。何となくイメージとしては「ちゅらさん」の下宿「一風館」ぽい流れになるのかとも思いましたがちょっと様子見だなぁ。

【金曜日】

恋愛ニート~忘れた恋のはじめ方(TBS系)

まだどっちに転がっていくか微妙かな…。男女の3vs.3… 仲間由紀恵+りょう+市川実日子 and 佐々木蔵之介+田中裕二+永山絢斗 この組み合わせになるのかそうじゃないのか。とりあえず微妙なお年頃の男女、結婚するべきなのかひとりで暮らすのか、的な話でいうと去年NHKで放送してりょうも出てた「ビターシュガー」に比べるとスベリ感はまだないかな。

仲間由紀恵の本命は佐々木蔵之介だと思いますが富山にお母さん(加賀まりこ)がいて母一人子ひとりな雰囲気なのでまとまるとするとキャリアと弟妹の面倒をどうするかという問題になりそう?変わらなきゃ、と思ってほどいた仲間由紀恵の髪がさらっさらすぎて噴いたけど仕方ないかwww

橋本じゅんの怪演に期待して視聴継続。


13歳のハローワーク(テレビ朝日系)

新 13歳のハローワーク新 13歳のハローワーク
村上龍 はまのゆか

幻冬舎 2010-03-25
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テレ朝のドラマがいちばん輝くのはやはり金曜深夜枠なのではないかと再確認する感じです…原作はいわずとしれた村上龍の本だけど、自分がいまさら主人公の小暮(松岡昌宏)以上に年を重ねた存在で別の職業を考えるという前提もなくかといって自分の子どもの将来について頭を悩ませることもないので原作を手に取ったことはありませんでした。

タイムスリップしてバブルが弾ける直前の最後の輝きの1990年と現代をいったりきたりする設定というのも案外無理がなく、タイムスリップものでよくある「自分自身に会っちゃいけない縛り」がない、というかむしろ過去の自分に会って将来の自分を軌道修正してしまえ!という発想も嫌いじゃないです。

1990年にカネカネしく、証券会社の担当営業さんに電話で売買の指示を猛烈やってる風吹ジュンがバブルが弾けたらどうなるのだろう、意外としぶとく続いてるおばあちゃんになるのか尾上縫的になるのかそんな脇の話も楽しみなような。しかしなんだかんだいって初回いちばん笑ったのは松岡のブルーハーツ熱唱が上手過ぎたことと初恋の相手が20歳で宗教ハマって終わるっていうブラック話だったかな。

【土曜日】
とんび(終了、NHK)

とんび (角川文庫)とんび (角川文庫)
重松 清

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土曜ドラマって終わったの終わってないの?というちょっと中途半端感が微妙な枠ですが、今月2回放送した重松清原作の「とんび」は、高度成長期の日本の姿と不器用な父(堤真一)と息子(ちびさん→今井悠貴→池松壮亮)の物語で丁寧に描かれててよかった。

ただ、昭和の懐かしい感じを味わうみたいなドラマは、あのころはみんなよかった!みたいな感じがあって違和感がないこともないんですけどね。池松壮亮が子役からバトンタッチ「される」役を演じるようになってきたってことに無駄に胸熱(笑) 彼をみているとなぜか大竹しのぶとかぶる。もしかして「おそろしい子」枠の後継者かもねw


【日曜日】
運命の人(日曜、TBS系)

運命の人(一) (文春文庫)運命の人(一) (文春文庫)
山崎 豊子

文藝春秋 2010-12-03
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原作が山崎豊子さんですがいつも通り?実在のモデルがいるドラマです。毎日新聞の元記者西山太吉記者が沖縄返還のときに巻き込まれた事件で、結局「密約」は、存在していたことが数年前に判明しました。結局密約の有無が問題ではなく取材手法、知る権利といったことに加えて男女の関係に焦点が当たってしまい、さらにスキャンダラスに報じられた事件です。

原作をまだ読んでいませんが、この事件に関しては

密約―外務省機密漏洩事件 (岩波現代文庫)
密約―外務省機密漏洩事件 (岩波現代文庫)澤地 久枝

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澤地久枝さんの「密約―外務省機密漏洩事件」に詳しく、これを原作に80年代前半にテレビ映画もつくられています。西山記者を演じていたのは北村和夫で、その息子の北村有起哉が出演してるのが無駄に感慨深いですね~。

また西山元記者本人も

沖縄密約―「情報犯罪」と日米同盟 (岩波新書)沖縄密約―「情報犯罪」と日米同盟 (岩波新書)
西山 太吉

岩波書店 2007-05-22
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こんな本を書かれています。ちなみにオープニングで主人公の自殺?という描写がありましたが、西山さんご本人は現在もご存命です。ドラマのエンドロールで今後の展開というちら見せがありましたが、やはり山崎さんらしく?夫と妻と愛人という描き方で展開していく感じなんですね?

山崎小説お約束の、ときの権力者たちを仮名で置き換えっていうことで佐橋総理(北大路欣也)=佐藤栄作、小平正良(柄本明)=大平正芳、田淵角造(不破万作)=田中角栄…となりますね。あと主人公弓成(本木雅弘)のライバル、読日新聞の山部(大森南朋)=読売の渡辺恒雄サマってことか。

初回観た感じは題材が題材だけに軽く観るには難解すぎるな、というのが一点、時代考証、当時のコピーって青焼きじゃないの?みたいな些細なのが一点、真木よう子にはちょっと荷が重いんじゃないかというのが一点。そんなところでしょうか。あとパリが岩崎庭園だったよねwww

開拓者たち(NHK BSプレミアム)

開拓者たち開拓者たち
北川 惠

幻冬舎 2011-12-16
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きょう(22日)で終わってしまいますが、旧満州の開拓に入り、ソ連の参戦と敗戦後の混乱を生き抜いて引き揚げ、栃木でまた開拓をして生き抜いた人たちの物語。NHKが体験者たちから聞き取りをしたものに一部フィクションを加えたドキュメンタリードラマの形になっています。

敗戦後の集団自決、自ら選択した場合とやむをえずそうなったケースとあったようですが中国に残って看護などの専門性の高い技術を活かした「留用」(「流用」でしたっけ?)、子どもを生かすために現地の人に託した「残留孤児」、過酷な移動による高齢者や子どもの棄民や死亡など国家に文字通り捨てられゼロあるいはマイナスになっても前を向いて生きて行こうとする人たちの姿が描かれていました。

満島ひかりや芦名星などいかにもいまどきっぽい女の子たちが「開拓花嫁」を演じているのはもう時の流れで仕方ないかな~と思いつつも、だんだんそれなりに見えてくるのが不思議です。

そして、焦点を当てた「千振(ちぶり)」の開拓団は宮城の出身者(ほかの県の人たちも一緒に入植していた)たちだったということ。昭和初期には口減らしとして見ず知らずの人のところへ写真1枚で嫁にいかないといけなかった、そんな時代がつい70年前にあったという現実にいろいろ考えさせられます。

全体に新しく知ることも多くよい番組だったと思うのですがテーマ曲が竹内まりやの「いのちの歌」。どこかで聴いた曲だなと思ったら朝ドラ「だんだん」の使い回しか!ひどい(´・ω・`)

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