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ネバーランド Finding Neverland 

〈2004年、英/米制作 おすすめ度★★★★★〉
IMDbの詳細ページへ>>

ケイト・ウインスレットのコスチュームプレイは絶対観ないと!って思っていたのに結局見逃してしまったのですがデジタルWOWOWに接続できたおかげでやっと観ることができました。1時間半ちょい(106分)と短めながら、ずっしりと胸に迫る作品です。未見の方、ティッシュを手にぜひ観てみてください。これ見たら自分の邸宅に「ネバーランド」って名づけたマイケル・ジャクソンを殴りたくなること請け合いw IMDbの辛口のメンバーもかなり高い点をつけてました。

ネバーランドネバーランド
ジョニー・デップ マーク・フォースター ケイト・ウィンスレット

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以下、感想をぼちぼちと。ネタバレしています。
ずばりテーマは「死」です。なので、重たくなるのが嫌という人は観ない方がいいかもしれません。

イギリス人で世界中の人が知ってる「ピーター・パン」の原作者、ジェームズ・バリがなぜにジョニー・デップなんだよー!!イギリス人の俳優使え!って観る前はちょっと思っていたのですが、ジョニー・デップが猛烈にいい味を出しています。キワモノ、イロモノの印象が強いデップにーさんですが、ものすごくピュアで不器用でsincereなバリという人間を透明感をたたえて演じていました。

ジョニー・デップの映画をそれほどたくさん観ているわけじゃないのですが、自分がよかれと思ってやっていることが周りに全然伝わらない、っていう点や本人にまったく悪気はないあたり、名作「シザーハンズ」をちょっと思わせるところもあったりして。899円で買えちゃうのっ!?

シザーハンズ〈特別編〉シザーハンズ〈特別編〉
ジョニー・デップ ティム・バートン ウィノナ・ライダー

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ストーリーは、現実とバリが漂っている空想の世界をいったりきたりしながら、バリの空想の世界を共有し、ピーター・パンの創作の源となった「ルウェリン=デーヴィス一家」との交流を描いてゆきます。登場人物の心情が細やかに描かれているのと同時に、1903年のロンドンとイギリスを切り出した風景がどれも、とても美しい。

公園の木と芝生の緑に、ヴィクトリアンな黒い服装の男女が歩いてゆく背景は、一幅の絵を観ているようでした。

バリがふとしたことから出会う一家の4人の男の子たち、特に3番目で屈折し、ピーター・パンの原型だったとわかるピーターと、長男のジョージを演じた子役のふたりが秀逸。

特にピーターはちょっと怯えたような、いつも瞳孔が半開きでビックリした、みたいな表情が印象的です。父をガンで失い、残された母のシルヴィア(ケイト・ウィンスレット)もまた病に倒れようとしている。死への恐怖、子どもだからと本当のことを言ってもらえないことへの苛立ちなどを見事に演じ切ってました。そのためにチビのくせにリアリスト。この彼がバリの夢のいちばんの源だった、っていう説得力が、スゴイ。

どこかで観たことある顔だよなぁ、って思ってたのですが、なんと「チャーリーとチョコレート工場」のチャーリー役の子でした。この作品でデップにーさんが指名買いしたのでしょう…。

創作の世界を理解できない妻とのすれ違い、その一方で自分にさまざまなインスピレーションを与えてくれるシルヴィアと息子たちにどんどんのめり込んでいくバリ。今だったらそれほど大問題にもならないような気もしますが20世紀初頭のイギリス上流階級では許されないこと。バリはシルヴィアとの関係を取りざたされるだけではなく、4人の息子たちとの関係も、はっきりとは言われませんが同性愛の対象なのか、と疑われてしまう。

当時の価値観を代表する人間としてシルヴィアの母親が登場します。ええええ、ジュリー・クリスティ?おばあさんになっちゃったな(泣)。そして、このおばあさんがフック船長のモデルとはw

紆余曲折を経て「ピーター・パン」が完成。当時の舞台からすでにピーターたちの「宙乗り」があったのだ、と軽い驚きです。そして、舞台の成功も失敗も観客次第、っていうあたり、最近劇場通いを始めたのでちょっとそのへんも感じるものがありました。

ケイト・ウィンスレットはいつも通り芸達者でしたが、上手いところを前面に出さず、子どもたちの演技を引き立てる側に回って大らかな母性を見せています。観ていてほっとするので、ラストが余計に哀しく感じられてしまうのですよね…。

いくらでも説明的に見せようとすればできるであろうところ、そうせずに本編実質約90分でこれだけのことを見せ、雄弁に語るこの映画は素晴しいと思いました。去年のアカデミー賞では「ミリオンダラー・ベイビー」と「アビエイター」にいいところをもっていかれてしまい作曲賞1部門にとどまってしまいましたが、もっと賞をもらえてもいい作品のような気がします。

ひとつだけ字幕で文句アリ。ナナのモデルにもなったであろう、バリの大きな飼い犬を「ポーソス」と訳してましたが、明らかに「三銃士」のポルトス(Porthos)でしょ。大きくて太った犬だし。もっと勉強しておくれでないかえ~w

というわけで、引き続き「チャーリーとチョコレート工場」も観なくちゃ。愛之助さんも観たって言ってたしね←せっかくまとめておいてコノ一文で、台無しの予感。

コメント

rukoさん、こんにちは^^。
TB&コメントどうもありがとうございます。
昨日はちょっと出かけていたので、お返事が遅くなりました(汗)。rukoさんもご覧になったのですね♪
役者さんたちの演技が上手なのはもちろん、映像もとても美しかったです。ネバーランドに私も行ってみたいなぁ・・・。この映画の中の静かな雰囲気がすごく気に入っています。
私もこの映画は「死」を扱ったものだと思います。人間にとって、永遠のテーマですよね♪それを、子供にも分かりやすいように描いているということで、「ピーター・パン」誕生の裏側よりも興味深い部分がありました。ジョニー・デップが良い味を出していますよねvv。

akkoさん、こんばんは。
チェオクで泣けなかった分思い切り泣きました(嘘)。とても静かな作品なんだけれど、誰もが通過してくる成長や人の死といったものを絶妙に切り取っていたと感じました。
「死」から生まれたのが、子どもたちに今も夢を与え続けているピーター・パンだっていうのが意外。デップにーさん、実によかったです。

こんばんは。
rukoさんが、あまりに良過ぎたせいで眠れなかった映画、コレなんですね。
明日WOWOWでやるんですけど、多分外出中。
いいもん、レンタルで見るもん。
ジョニー・デップ、好きなのですが、
好きな作品は何か?と聞かれると困ります。
バトンの剣じゃなくて、バトンの件、承りました。

satesateさま、こんばんは。
バトンお引き受けくださりありがとうございます。楽しみにしてまっす。
昨日、ホントは早く寝て早く起きて最後のグループの滑走を見ようと思ったのに、結局2時間しか寝なかった(汗)。バカです。
ジョニー・デップの映画は「シザーハンズ」のほかには「フロム・ヘル」しか見てないかも、実は。つくりこみ過ぎてるのはあまり好きじゃないし、ブラッカイマーの映画なんか見てハリウッドをダメにするのに手を貸したくないので「カリブの海賊」もパスしてますんで…。
コレは文句なくおすすめ、っていうか私のストライクゾーンのいい位置でした。

rukoさん、こんにちは。
TBありがとうございます。
あらゆる意味で綺麗な映画でしたね?。
ジョニーのピュアさが良かったです。
子供達も素晴らしかったですね。
30秒で少年が消えた、ってシーンが強烈に印象に残りましたわ。
少年が大人になる瞬間ってああ言う一瞬なんだなぁと、はっとさせられました。

lovespoonさん、こんばんは。
この1年ほどスカパー中心にエンタメライフを送っていましたが、映画の充実ぶりはやっぱり実はWOWOWかなぁ、なんて思っている今日この頃です。いい映画を逃さなくて済みました。
いまはヌルい世の中なので、男の子が30秒で大人になることを強いられたりしないと思いますがそれがイイことなのか悪いことなのか、ちょっと考えてしまいましたね。ジョニー・デップの透明な演技、素晴しかったです。

rukoさん、こんばんは。
ようやく「rukoさんが、あまりに良過ぎたせいで眠れなかった映画」見ました。
昨日土曜日は、「Velvet Goldmine」、「Finding Neverland」、「阿修羅城の瞳」とBSで見ましたが、
やはり、この作品でしょう。
わたし、どっかでみたなーと思いつつも、
ダスティン・ホフマンて、ちっとも気がつきませんでした。
ジョニー・デップ、好きな割に、好きな作品て、今ひとつ、無かったのですが、
この作品にしよう。
私は20才の頃、小学生のいとこを騙そうとしましたが、ウソと見破られてしまい、
それ以降、子供だからといって、容易く騙せると思うなと、肝に銘じています。
ありがとう、私の従妹。

satesateさんこんばんは。
Velvet Goldmineね~!私、ユアン・マクレガー好きなので劇場まで観にいってかなり引いて帰ってきた記憶がありますw 「阿修羅城の瞳」は録画しましたがまだ観てないんで、観たらsatesateさんとこにお邪魔させてください。
子どもを甘く見ない、っていうか子どもの想像力を大切にする、っていうこの映画の視点は本当に気持ちよかったです。一方でいまの子どもたちはすごい量の情報にごくごく幼いときからさらされていて、これだけの感受性や想像力をもてるか、と考えてちょっと絶句したりして。

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  • 韓国ドラマファン |
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